士業エドテンセイ.com 隠れ蓑 ゲーム 忍者ブログ
乙女ゲーやシチュCDの感想諸々
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

無敵デンジャラスから快感エブリディになったB-PROJECTアプリ
声に出して言いにくいサブタイ以外にも大幅な変化が有ったので備忘録的に纏めておきます


まず運営の移管が発表されたのが去年3月
大型リニューアルがライブで大々的に発表されたのが去年7月
しかしリニューアル用特設サイトが出来たものの更新が滞り、今年の2月に「大型リニューアルは今年春」と発表されるまで大分音沙汰が無かった為、もしや頓挫したのでは……と軽くビビッていました。杞憂に終わって良かった
結果5月20日に無事メンテが完了した訳ですが、春の範囲がなかなかに長かったですね。ただこれに関しては仕方ないのかなと
というのも2月から5月まで、毎月誰かしらの誕生日が来ます
大型メンテ後はサーバーの状態などで色々ごたつく可能性が高く、そんな中で推しの誕生日を迎えるのは些か辛い。メンテ直前の5月16日が推しの誕生日だった身としてはゴタゴタの中でそれを迎える事にならなくてほっとしました
バレンタイン・ホワイトデーと言う外せないイベントもあるし、各キャラの誕生日を避けつつ2周年に間に合わせられるタイミングはあそこしか無かったんだろうなと。少々春が長くなっても仕方ない

アプデ後、諸々の新規要素分のも含めて一気に石が800近く配られて何事かと思いました。その上、アプデ前に既に解放済みだったストーリーを再度読む事でも新たに石が貰え、とんでもない大盤振る舞いでした。驚いた
アプデ直後は流石にサーバーも不安定で通信エラーも起きましたが、その都度緊急メンテなどで対応してくれ、5月中にはある程度落ち着いてて感動しました。それ以降もログイン切り替えタイミングの0時前後に少し重くなるくらいでしたし
正直、もっと大変な事になるのでは…と思っていたので、通信の安定感と何かあった時の即対応スタンスにほっとしました
個人的には一部カードシナリオの特定の話数が読めない(その話のアイコンが存在しない)という謎の現象に見舞われ、個別対応して頂きましたがそこでの流れもスムーズでした。アプデ直後でごたつく中、進行には特に支障の無い軽微な問題だったのに。有り難い


・UI
これがまた大幅に変わりました
無敵デンジャラスでは全体的にシンプルなデザインでしたが、快エブでは各所での拘り・小ネタが豊富になっています。見ててとても楽しい
まずホーム画面が良いですね。設定したキャラに対応した背景になり、各キャラらしい要素が詰め込まれている。帝人の場合デカデカとマミリンが表示されていて笑いました。存在感よ
メンバーストーリーページのユニット毎のデザインが特に好きです。既存のイラストを使っているのに配置のお陰で新鮮に見える。MooNsとキラキンはユニットのロゴに沿った配置で更に好き
キャラストーリーページではカードシナリオが確認出来ますが、ここでは他キャラのカードシナリオに登場しているかどうかが確認できるようになっているのも大変親切
カードシナリオではその対象のキャラだけしか出番が無い、という場合は結構珍しく、割と色んなキャラが少しずつ登場します。推しが意外なところでちょっと美味しいポジションとして登場する…なんて事が普通に有ります
でもこれまではそれを事前に確認する手段がなく、育成アイテムにも限りがある為手当たり次第シナリオ解放する訳にもいかない…という状況でしたが、今回のアプデでこれが解消されました
推しが登場するカードシナリオがどれか事前に分かるので、手持ちの中から未開放の物を選びやすいし、新ガチャで追加されたカードに推しがいるかどうかの確認も可能になりました。地味だけどとても有り難い
無敵デンジャラス時代は挙動のモッサリ感が否めませんでしたが、アプデ後はそれも大幅改善されています。大分サクサク動くので、操作中に無駄なストレスを感じる事も無くなりました


・音ゲー
4列から5列のノーツになり、当然全ての譜面が新しくなりました
ライフの概念が追加されたのも相まって難易度も全体的に上がりましたね。HARDでもミスが続くと普通にゲームオーバーになりかねないのでビビりました
無敵デンジャラスでは敢えて放置プレイして低スコアでのクリアボイスを聞く…という事も可能でしたが、アプデ後はそれが出来なくなりましたね。放置したら即死です
なのでクリア評価に応じたボイスを回収するのは結構難しいです。低レア・未育成カードだけを編成して調整する形になると思うので……軽く試してみましたが、大分大変そうだったので諦めました。しゃーない
私は根本的に音ゲーが下手なので、EXでは体力回復やライフガードのスキルを持ったカードを並べてどうにかプレイしています。音ゲーに慣れてる人にとっては難易度が上がった分やりごたえも大きくなったのではないでしょうか
音ゲープレイに関してのシステムも細かい設定が追加されてます。ノーツの種類や速度など、ユーザーが自分の好きに調節できるようになりました。デフォルトだと上手く出来なかった部分も調整すればクリアが可能に…というのもあり得るので、色々試せるようになったのは有り難い
私は千代丸社長がお勧めと仰っていた通常ノーツが黒色のタイプでプレイしています。デフォルトの白だと背景やスキルエフェクトに混ざって見づらい部分も、黒色だとちゃんと浮いてくれるので見やすくて好き
新規楽曲はアイテム(メロ)を使って開放していく仕様の様ですね。アニメ1期ソロ曲とAfter all this timeを解放した状態でもメロの在庫にはまだまだ余裕が有るので、普通になんとかなりそう
3Dのダンスシーンも見られるスペシャルライブは消費メロが多いので、アプデ記念に配布された分しか開放してませんが…どうしてもダンスに目が行って音ゲー部分がガタガタになってしまうんで……あのダンスほんと好き
ちなみにあの映像はB-PROJECT 3rd Anniversary Premium Movie Editionに収録されてるものなので、ぜひ見て


・育成
アプデと共にポテンシャルの概念が追加されました
これにより各カードのステータスの底上げが可能になりました。ただ、その為のアイテムの供給は多いとは言えない
楽曲ミッションによりアプデ直後には大量に貰えましたが、その後の追加はあまり多くはなさそう。その分課金する事での購入も可能ですが、少々お高め
スキルの概念も追加され、そのレベル上げも可能になりましたがやはりこちらもアイテム供給は少な目
ステータス的に一番強くなるのは「ガチャ産スコアアップ100%カード☆5ポテ完凸スキルマックス」で、これを5枚×3属性集めれば理論上の最強編成が出来上がりますが、まぁ大変な道のりですね……
ガチ勢の方はともかく、そうでない場合は手元のアイテムをどのカードに使うか、その見極めが大事になりそう


・課金要素、イベント
無敵デンジャラスは元々課金要素がとても少ない作品でした
課金要素は主にふたつ。カードを得るためのガチャと回復アイテム購入
日常的な石の配布がそこそこ多く、楽曲ミッションをきちんと埋めていると石も回復アイテムも結構な貯蓄が可能です。
「みんな楽曲ミッションコンプしてるからリセットするね。もちろん再クリアで報酬もあげる!」という公式の若干謎なムーブがかつて有った事もあり、プレイ期間が長ければ長いほど備蓄は膨らみました
イベントも以前は32万ポイントで配布SSR獲得だったところを去年の5月のイベントで5万ポイントで獲得、という大幅な緩和をしました。これにより無課金・ライト層でも配布SSRの獲得が簡単にできるようになり、ユーザーとしては有り難いけど運営としては平気なのか……?などと思っていました
ガチャも1枚獲得できればそれだけで絵柄チェンジ(覚醒)、カードシナリオ全開放が可能という優しい設計なので、凸る必要性は薄い
私は今年の2月のイベントで配布SSR☆5にするために初めてガチで走りましたが、手持ちの回復アイテムが4割ほど減っただけで目標を達成でき、変な笑いが出ました。石に至っては全く使わずに済んだ
ガチャは青天井の為沼ると大変な目に遭いましたが、それでも「イベントの配布SSRは1枚有れば良い。ガチャも深追いはしない」というスタンスでいると石も回復アイテムも溜まる一方でした
この状況がアプデで少し変わりました
前述のポテンシャル要素追加により、カードのパラメーター上昇の価値が上がりました。その結果、SSRを凸る価値も上がった。スコアガチ勢・ランキング上位勢にとってはここは大きい要素になりそうだし、課金する事に自己満足以外の利点が追加されたのはある意味とても健全だと思う
ポテンシャル・スキル育成の為のアイテムも課金での購入が可能なので、そう言う意味でも課金先が広がりました
一方で、凸る価値上昇に合わせてか天井が追加されました。2周年記念カードではSSRは100連。現在開催中の通常イベ特攻カードはSSR150連、SR100連で獲得が可能になります
今回のイベントからガチャカードがSSR/SR1種ずつから2種ずつになった為「狙ってる方ではないSSRばかり出る…」という悲しい事態が起きた際へのフォローも兼ねているのかもしれない
なんにせよ、凸るつもりは無く1枚取れればそれで良い勢にとっても天井追加は嬉しいですね。4月の弥勒SSRで大変な目に遭った身としては本当にそう思うよ……!
イベントでの配布SSR用ポイントは約22万ポイントと結構な上昇量ですが元が5万だからまぁ……かつての32万よりも少ないですし、このくらいなら新規・ライト層も普通に手が届くでしょうし丁度良い気がします
配布SSRの絵柄はイベントスチルの流用になりましたね。イベントスチルは良いイラストが多いのにあまり日の目を見ないのが残念に思ってたのでこの活用法は嬉しい
ただイベント配布SSRからカードシナリオが無くなってしまったのは少し残念。ライト・新規でも簡単に貰えるカードでシナリオを見て、各キャラを知る…という路線は残してほしかった
イベントのランキング報酬は相変わらずアイテムのみでカードは存在せず、ランイベが苦手な身としては大変に有り難い。ただ称号要素が追加された事により、上位勢への旨味を増やしていたのは良い要素かと
一度「イベント順位3位」の称号を付けた人をサポートで見付けて二度見しました。すげぇ!


文字通りの大型アプデで随分と様変わりしましたね
アクティブユーザーも増えた様で、仮に一時的なものとしても良かったです
一度のガチャでSSRが2種になった分ローテの周りが早くなったので一先ずは心の準備をしておきます

拍手[0回]

PR

お嬢様成長物語



・システム
基本は既存のオトメイト作品と変わらず
必要なものは全て揃っている感じですね
ジャンプ機能は有りませんが、個人的には有ってもあまり使わないので問題は無いのと、バリケードボードの仕様上有った所であまり意味は無い気もします
バリケードボードシステムはユーザーが次に読むシナリオを任意で選ぶものですが、条件を満たさない限り先には進めないので自由度はあまり高くありません
シナリオの展開上矛盾が出ない程度の自由は有りますが、基本は通常のノベルゲーと同じ様に読み進めることになります
このボードシステムには二つ不満点が有って、ひとつはカーソルの移動が水平・垂直にしか出来ない事
選択中のマスの斜めの位置に移動したい場合はそのマスから見て水平・垂直の位置にあるマスに一度移動しなければなりません。地味に面倒。斜めでもスッと移動してほしかった
ふたつ目は周回プレイ中もマスが変わる毎に操作が要求される事
次の選択肢までスキップで放置、というお手軽プレイが出来ず、マスが終わる度に移動の為の操作が必要になります。大した手間では有りませんが、それでも少々億劫だったのは事実
バリケードボードのシステム自体は好きですが、この辺がもう少し気を遣ってもらっていると嬉しかった
WHISはLINEの様なツールで、シナリオの展開に応じてキャラと連絡が取れます。攻略キャラとのやり取りには選択肢も有るし、友人キャラとのやり取りも楽しい。良いシステムでした
RABIでは主人公がいない間の家の様子を見る事が出来るので、攻略対象達のちょっと意外なやり取りも見る事が出来こちらも楽しかったです

・シナリオ
恋愛するか否か、というよりは自分と言う個人を制し「東条家の次期当主」である事だけを優先するか否かを選択していくストーリーです
当主である事だけを優先し続ければバッドに、恋愛に寄りつつもちょっと覚悟が足りないとアナザーに、恋愛に寄りつつ覚悟もきちんと決められたらグッドエンドに行きます
その過程で攻略対象の問題だけでなく、ヒバリ自身の問題も乗り越えて成長していく事になります。むしろ感覚的には後者がメインです
ちゃんと乙女ゲーだし恋愛もするけれど、その中でヒバリがどう変わっていくかを見守るお話でした
攻略対象の言動には問題が多い為、ヒバリがツンとした態度でいてもあまり同情の湧かない良いバランスでした。序盤は特に
根っからの悪人はいませんがあの4人と共に暮らすのはあまりにもストレスフル……でもそんな環境だからこそヒバリの成長に繋がるというのも後々分かってくるので、そこも含めて良いバランスでした
春日は攻略対象ではありませんが、それはトゥルーを見れば設定的に納得が出来ると思います。そして彼個人の性格を考えると、攻略対象化は遠慮したいですねぇ……詳細は後述で


以下ネタバレ



拍手[1回]


前作で残った謎をしっかり回収しつつ、けれど切なさの残るお話でした


・シナリオ
ボリュームは前作同様初回3時間、二人目以降2時間程でクリアできます
バッド回収は相変わらず楽なのでフルコンプまでそう時間もかかりません
前作で気になった恋愛が関わらない部分での描写の薄さですが、今作では気になるシーンはあまり有りませんでした。全体的にアッサリ気味なのは変わりませんが、初回プレイ中に突っ込みたくなってしまう様なシーンは無かったです
今作も全てのキャラで切なさの残るエンディングとなっています
目下の問題は解決するし、恋愛的にも結ばれるけれど何もかもが100%上手くいった訳ではない。前作でも有ったこの切なさが好きだったので、今作でも維持してくれていて良かった
瑞希はやはり辛い現状・過去を勢いで打破する事が出来るキャラでは有りません。その分、追い詰められた状況でも「私にはあの人に立ち向かうだけの術も、特別な力も無い」と冷静に見る事が出来ている。だからこそ大事な人を救うためには自分が犠牲になるしかない、と言う結論に至ってしまう彼女の選択も自然なものに見えました。もちろん、それが正解ではないけれど
前作で放置されていた瑞希の両親と祖父の関係・村に残る伝承の謎・文乃は結局何をしたのか・紬の恋の相手は誰なのかと言う謎が全て回収された事にはほっとしました。ただその分、妖狐組の真相との遠さが改めて引っかかってしまった。一応単体でもプレイが可能と言う設計である以上はもう少しその辺のバランスが取れていると嬉しかったかな

・システム
東雲のみ制限がかかっています
私は旭→日向→東雲でプレイし、東雲の制限は日向クリア後に解放されました。東雲ルートの内容を考えると、多分旭・日向の両方をクリアしないと東雲攻略はダメだと思いますので彼お目当ての方はご注意を
相変わらず全体のデザインはシステムです。やはりもう少し遊び心が欲しい…ただプレイするうえで必要なものは全て揃っているので快適にプレイが出来ました
オマケSSは相変わらず最高


以下ネタバレ



拍手[4回]


シリーズ全てvitaに揃って本当に良かった


感想、とは言ってもシステム・シナリオ共にベタ移植なんですが、取り敢えずひとつだけ不満点を上げると、CGコメントで履歴表示が出来ないのが地味に困る
いつもスクショ撮るときは枚数節約も兼ねて履歴画面でやってたんですが、今作は何故か履歴が見れないので普通の画面で撮るしかない
履歴は3枠分表示されるので、CGコメント分のスクショが単純に3倍になる。地味に困る。整理が大変だ…

シリーズファンに向けた最高の贈り物、と言う、公式が銘打つにはなかなか大胆な文句でしたが、実際その通りの内容なのでやっぱり充足感が凄い
PSP版をプレイしたのは6年も前で流石に細かい所は色々忘れていたので、そう言えばこんなシーン有ったなぁ~などと懐かしみながらプレイしました
あなたとの物語2での各攻略キャラとのやり取りはやはり良いですね
「結婚するんだから両親や家族に挨拶もして、あれとこれとそれを準備しなきゃね」と言う、ある意味とても現実的な話を乙女ゲーで見れるのは貴重で好きです
相手の家族との関係や、お互いの抱えた精神的な問題も二人で乗り越えた上で結婚を迎える
キャラ毎に越えるべきハードルの高さにはちょっと違いが有りますが、二人でしっかり歩んでいく様が丁寧に描かれていて好き
特にラギルートの話が好きです。PSP版でもそうでしたが、今回もボロボロに泣いてしまった
故郷でのラギの立場の変化、じっちゃばっちゃの温かさ、母親とのやり取りとそれを必死に繋ぐルル、そしてそっと手を貸してくれる父親。泣かないのは無理だったし、むしろ先の展開を知っているからこそ、早い段階で泣いてしまった。じっちゃばっちゃの温かさの時点でもう無理だった
2本編ラストで3年も放置していた事にはびっくりしましたが、そこへのフォローがちゃんと有るのも良い。そこで意地を張るというか、しっかり線引きをしておきたいというのもラギらしいですし、ノエルやエスト、双子先生にこっぴどく叱られてるのも良い。恋愛感情とか抜きにして、ルルが周りに大事に思われているのが分かって好き
ラギがユリウス・ノエルに対して350年前の世界で自分が引き起こしてしまった被害の事をきちんと話している事にもラギの真面目で義理堅い性格を感じる。それを受けた二人の返答もやっぱり良いですね。みんな、3年分の成長を迎えてしっかり前に向かって歩いているのが分かってほっとするし、彼らの友達としての結びつきの強さも感じられるし
各トロフィーのタイトルと説明も素敵なので、ぜひ全部見てほしい。

後は限定版特典ドラマCDの内容が非常に良かったです
「過去のかけらと、未来のかけら」と言うサブタイトルを見てシリーズファンはピンとくると思いますが、かけらとはメモリスの事です。ソロ・モーンのお店でルルを含めたメインキャラと、ペルーが交わしたやり取りがメモリスになり、それをソロが追っていく、そんな内容です
350年間【頑張って】生きてきたソロが、ちょっとだけ早くお店に着いてしまって、そこでルル達の様子をひとつずつ確認していく。正直それだけでもなかなか涙腺に厳しかったんですが、やり取りを聞いたソロとペルーのリアクションがまたズルい。じわじわ泣けてくる
ここではルルと出会う前の攻略対象達の様子も見られて、そこはなかなか新鮮でした。あんまり変わらないキャラもいますが、魔法に不慣れで必死に足掻いているビラール・ミルスクレアに飽きてそろそろ離れようかと思ってた殺伐アルバロは本編で見る姿とはまた違う面白さが有りました
ペルーの相手を見る目の鋭さと言うか、正しさが分かったのも良かったです
彼なりに気遣ったり、心配したり、或いは警戒したり。積極的に喋るキャラではないけれど、内心では色々考えながら【まだソロを知らない】彼らを見ていたのが切ない
でもルルにマカロンを口に押し付けられていたのは笑ってしまった。やめて差し上げて
最後、ルル達と再会するソロの様子まで見られて本当に感無量だった。泣いてしまう
何となく、このCDの内容を考えると、ワンドのシリーズとしての展開はこれで終わりなのかなぁと正直感じた。2本編共通HappyED後のソロとの再会、と言う唯一の描写の穴を埋めてきた訳だし。何よりそうなっても納得のいくお話だったので、今後移植や諸々が無くても個人的には受け入れられる気がする

Switchへの移行時期と言う微妙なタイミングにも拘らず、きちんと全シリーズvita移植を完遂して頂けて本当に有り難い
正直、オトメイト看板タイトルレベルの売り上げではない作品をここまできちんと扱うというのはなかなか大変な事だったと思いますし
8年以上追いかけてきた作品がちゃんとした着地を迎えられた事、嬉しく思います

拍手[1回]


マフィア物に相応しいシナリオだった



・システム
基本UIは既存のオトメイト作品と同じですが、大きな特徴としてはMSシステムと言うのが有ります
簡単に言えば「一方その頃…」を描写するためのものですね。主人公には感知できない時間軸で誰が、何をしているのかを少しずつ見せてくれます。2周目以降に追加されるものも有るので、そう言う変化も面白い
基本的にはユーザーが読むか読まないかを選択出来ますが、一部強制的に読ませるものも有ります。強制的に読むものは「これを見てないと後々差支える」と言う内容なので割と納得ではありましたし、強制されない物も発生した時に素直に読んでおいた方がシナリオの理解がしやすいかと思います
意外なキャラが意外なタイミングで良さを見せてくれたりもするので、好きなシステムでした。MSに移行する時のネガがくるくる回る演出も没入感を生んでいて好き
ギャラリーの演出も凝っていて好きです。本編の雰囲気を崩さないお洒落なデザイン
特にミュージック部分が好き。それぞれの楽曲に合わせて表示されるレコードのデザインまでしっかりと作られているので、ぜひ見てほしい
オトメイト作品ではお馴染みの愛キャッチは本作には有りません。作品の雰囲気を考えればその方が合っていると思いますが、その分攻略難度が上がっています。詳細は後述で
攻略制限はしっかりかかっています。ダンテ・ニコラは1周目から、オルロックはダンテを、楊はニコラをクリアで解放。ギルバートは他の4人全員攻略で解放。そして5人分クリア後に大団円・隠しが解放されます
大分厳しい制限ではありますが、シナリオ上納得のいくかけかたではありました


・ボリューム
とにかく長いです。攻略に若干手間取ったのもありますが、一人目は6~7時間かかりました。多少慣れた二人目以降も5時間はかかったかな
まず共通は2章のみで、ここはあまり長くはありません。主人公の立ち位置やブルローネと言う街の説明、攻略キャラとの出会いを一通り終えたらすぐに個別に入ります
そしてその個別が長い
全部で8章まで有るし、1章分もある程度のボリュームが有ります。そして驚いたのが、メインであるベストED以外のグッド・バッドEDもしっかりとした長さがある事です
ラスト1章分を丸々使った長さになっています。「これどう考えてもマズイだろ…」とジワジワ思いながらそこそこの時間をかけてバッドEDに辿り着くというのは、面白くも有りますが胃痛がしんどくもありました
途中から派生するとは言え終盤の流れは3種のエンドできちんと違いがあるので、飽きがこないという意味でもあり難い
大団円ルートはギルバートルートから派生しますが、派生後は全く違う話になる上こちらもしっかりと長いです
フルコンプには途中の突然死バッドの回収も必要になってくるため、そう言う意味でもボリュームは大きく感じました
オマケ要素としてはSSとCGコメントが有りました。公式に明記が無かったのも有って後者は特に嬉しかったです


・難易度
攻略の難易度は高い印象です
まず選択肢に対しての攻略対象のリアクションが分かりにくい。彼らはそれぞれに立場・思惑がある為そう開けっぴろげに感情を見せてはくれません。なのでどっちの選択肢を選んでもそんな反応に差が無いな…と言うのが多かったです
攻略後に思い返してみれば「あの時ああ言われてこんな事考えたんだろうな…」と納得がいきますが、初見だとなかなかに分かりにくいです
そして好感度以外のステータスが有るのも厄介でした
ダンテは見識度、ニコラは誠実度…と、全ての攻略対象には好感度以外の固有のステータスが設定されています。それに関わる選択肢が混ざってくる訳ですが、攻略対象が喜べばそれで正解、と言う単純なものでもないので、こっちもこっちで分かりにくい。そもそもその選択肢が好感度に関わるのか、固有のステータスに関わるのかの判断すら難しいです。ひょっとしたら両方に関わる選択肢も有ったかもしれないし
そして極めつけはステータス画面の分かりにくさです
白百合の花が徐々に色づいていく=好感度上昇、と言うのは分かりますが、まずその色の変化が慎ましすぎる。白百合だから当然ベースの色は白です。分かりにくい。アハ体験の気分だった
グッド・バッドに行く場合は花に血飛沫が付くなど演出の変化が生まれますが、これもちょっとややこしい。選択肢を選んだその直後に変化するものも有れば、章が変わって少ししてから変わるのも有るし、そもそも変わらぬまま気を抜いていたらバッドへ…と言うのも有ったため正直あまり頼りにならないステータス画面だった
愛キャッチが無い分そちらはもう少し分かりやすくしてくれると有難かったな…
それと突然死バッドも多いです。ここは間違えたらヤバイ、と分かりやすいのも有れば、なんて事無いタイミングで死んだりもするのでそう言った意味でも難易度は高めの印象です


・シナリオ
「マフィア物」と言う名に違わないお話でした
酒・金・暴力・女……そう言ったマフィアらしさを捨てていません
作中でも繰り返し言われますが彼らは犯罪者です。【誇りある男(マフィア)】ではあっても犯罪者と言う事実は変わらない。攻略対象達はこの事を度々口にします
当然やる事はやってる。お互いに殺し殺されは当たり前だし、策略謀略も当たり前。仲間であるファミリーに対しても、裏切りなどの行為が有れば相応の態度に出る
見るからにヤバイと分かる楊以外もこれは変わりません
女性に対しての手酷い行為も当然出てきます。楊ルートが特に多かったですが、それ以外でも無い訳じゃない。モブ女性の犠牲も有るし、攻略対象が他ルートで主人公に…と言うのも有る
なのでその手の描写に少しでも抵抗を感じるのであれば、この作品は合わないと思います
前述の通り個別が長いですが、その中で提供される情報がルートごとで違うのが良かったです
攻略対象ごとにそれぞれ新しい面が見えてきて、そしてそれを総括しつつ個別で残った謎を大団円ルートで埋める……とても綺麗な形でした
主人公と攻略対象が互いに惹かれていく様子も分かりやすかったです
血なまぐさいお話では有りますが、きちんと日常のエピソードも有るし、主人公と攻略対象のやり取りも密
マフィア物であるという事だけに終始せず、きちんと乙女ゲーとしてのバランスが取れていました
基本的にシリアス寄りのお話ですが、特にそうだったのはオルロックルートですね。個別序盤から主人公の立ち位置が危うくなっているので大分胃にきました
主人公のリリィは教会育ちの敬虔な信者ですが、信仰一辺倒にならない柔軟さを持っています。神を信じない人の事を否定はしないし、逆に信仰心があまりにも強すぎる人に対してもちゃんと違和感を持てる。視野の広さがある子です
また、彼女は冷静で賢いです。流石にマフィアのカポ達には劣りますが、それでも与えられた情報をちゃんと整理して理解できるし、その中から疑問や違和感を見付けられる。他キャラの言動もちゃんと覚えているので、リリィの気付きが問題解決の足掛かりになる事も多かったです
肝も据わっていて大胆なところも有るので、巻き込まれてただ右往左往するだけ…と言うシーンはほぼ無かったです。見ていて気持ちの良い主人公でした



以下ネタバレ



拍手[5回]

プロフィール
HN:
木下あんこ
性別:
女性
***
ワンドR2/オトメイト

ワンドR2FD/オトメイト

ワンドR/オトメイト

ワンド2/オトメイト

ワンド2FD/オトメイト

オトメイト/ワンド

オトメイト/ワンドFD

※「ワンド オブ フォーチュン」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社に帰属します。
P R

Template "simple02" by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]