士業エドテンセイ.com 隠れ蓑 仄見える少年 2巻 感想 忍者ブログ
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無事2巻が発売されました。どうぞよろしく。

ただアマゾンでは発売1週間以上前に品切れとなり、現在も在庫なし状態です。ついでに1巻も無い。もっと刷って。
在庫、そして本誌での掲載順に不安は残りますが本編は相変わらず非常に楽しい。あとカラー絵が本当に綺麗。



ボイコミの1話完全版が公開されたのも嬉しい。



更に2話3話も続いています。
個人的に声優さんの演技の方向性が完全に解釈一致だったのでそういう意味でも嬉しいです。
他の作品を見る限りボイコミは3話で終わりっぽいのが残念ですが、新刊発売に合わせて何かしらの動きが有ってほっとしました。



以下ネタバレ



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2巻前半は理久の成長がひとつのテーマでしたね。
特別な力を持ちつつも非力なヒロインが「自分も役に立ちたい」と思うのは王道の流れですが、その中で理久が
「霊媒師の事を何も知らないのに興味を持つなんて失礼かも」
「わがままなのも分不相応なのも分かっている」
と素直に告げたのが好き。
状況を客観的に見たら自分はどうするのが自然かと言う現実をしっかり認識しながらも、役に立ちたいという自分の気持ちも大事にしている。でも理性的な部分が勝っているから、「何も出来ないのは当然だよ」と夜生に言われたら言葉を飲み込んでしまう。
夜生に本心を指摘されてからようやくちゃんと自分の希望を口にできるのが理久らしい。
またその中で「伊織くんは普通になりたいと願っているのに」と、伊織の望みにもしっかり触れているのが良い。
自分の気持ちも、伊織の気持ちもどちらもちゃんと尊重しているのが見えるし、それが巡って「私たち自己中でしょ」に繋がるのが好き。

修行で挫けそうになった時に自己分析をきちんと出来る冷静さが有って、更に自分自身に発破をかけられる逞しさもある理久。好き。


千手との戦闘でも伊織と理久の信頼関係が見えていてニコニコしてしまう。
戦闘後、千手を逃がした事で落ち込む伊織の励まし方も良かった。伊織の事を分かっている感が凄い。
理久にとっては1話ラストで伊織がくれた言葉が大きな拠り所になっているし、お互い相手に本心からの言葉を告げていると分かっているからこその信頼をきちんと築いていて早くも安心感が有る。

研真は説明足らずな片儺木姉弟に振り回されてますね。
夜生が理久に特訓させたあの部屋はなんだったんだろうか……研真が結構真面目なトーンで夜生に怒ってましたが、そんな危険な部屋だったのかな。
研真は「ワケ有り」が所属する隠にいる訳だけど、研真の抱える「ワケ」も気になっている。性格的に、普通に神霊会に入りそうなものなのにわざわざ隠に入っている以上何かありそう。

黒瀬は保護者的ポジションでありつつも、夜生に対してはちょっと空回っていて見ていて楽しい。
伊織同様黒瀬も故人の声を聴いたはずですが、誰の声だったのかな……やっぱりお父さんかな。ただ伊織よりも早く我に返っているので、あまり引き摺っている部分は無いのかもしれない。


今回もプロフィールページが有りましたが夜生の個人情報が秘匿されてて笑ってしまった。身長すらダメ?
でも好きなもの中に「理久ちゃん」が有って和んだ。
底知れないキャラで何を考えているのかもよく分からないけれど、理久の事を気に入っているならそこは安心かな。
そして嫌いなのは「運命」
嫌いになった理由を知りたい。

与次郎は2巻までで登場した男性の中では一番背が高いんですね。ちょっと意外だった。
好きなものの中に「かわいい女の子(見ているだけで癒される)」が有ってちょっと笑ってしまった。素直でよろしい。
黒瀬は27歳ってところにまず驚いた。もうちょっと若いかと。
片儺木姉弟の事だけでなく、自分の部下も好きの項目に入れてるのがとてもいい。
ただタバコが嫌いなのは気になる。ライターを使って戦っているくせに……?
単に火を使うのに調度いいだけなのかもしれないけれど、でも鳥の模様が入った割と凝ったデザインのライターなので気になる。誰かの遺品だったりしそう。



そして2巻の区切りにビビってしまう。ここ!?
単行本派は動揺した事でしょう……。
ちなみに本誌ではこの直後にAGRAVITY BOYSが掲載されていて、「おち〇ちん界」などと言うパワーワードが1ページ目から飛び出していてちょっと和ませてもらいました。その節はありがとうございました。











以下最新話(21話)までのネタバレあり





つむじ編の着地が本当に良かった。
登場時から一方的に話すだけで、言動が上滑りしていたつむじが最後の最後でやっと伊織ときちんと会話が出来るようになった。
初対面の時からお互いに本心を口にしていた伊織・理久との対比と言う意味でも良い。
そして敵役である神崎をどう相手にするか、この結論の付け方も好き。
殺すのではなく、神崎が固執する特別な力を奪った上で生かす選択をする。神崎にとってはただ死ぬよりも辛い、「心を殺す事」を伊織・理久・黒瀬の3人で選んだ。この流れが良かった。
成人の黒瀬が一人でやる訳でもなく、理久だけ参加しない訳でもなく、3人でやると決めた。
伊織が「だから僕たちは覚悟したんだ」と、3人で一蓮托生だとしっかり言葉にしているのがほっとする。全員の意思確認をちゃんとしている。
その中で理久が「伊織くんに人殺しなんてしてほしくない」と告げていたのが好きだし、ここでこの作品のひとつの方針が見えた気もした。
多分、伊織たちはこのスタンスで動いていくんだろうな……ただ敵側はそんなの関係無い。神崎アッサリ退場。

21話のサブタイトルの演出がオシャレ過ぎる。穴を有効活用。
そして千手の配下5人の名前が判明。

『雨男』
『人形遣い』
『鬼指姫』
『虫の知らせ』
『群像劇』

とてもオシャ。
今後どんな戦いが始まるのか本当に楽しみ。
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プロフィール
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木下あんこ
性別:
女性
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