士業エドテンセイ.com 隠れ蓑 アニメ「バビロン」を見て 忍者ブログ
乙女ゲーやシチュCDの感想諸々
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妙に語気の強いタイトルになってしまったけれど本心なので仕方がない。アニメ「バビロン」を見てほしい



私は原作未読な上、放送前に公式サイトでチェックしたのは放送時間・配信媒体とキャスト一覧程度だった
PVを見ても「謎の女性のキャストは誰だろう」が最大の関心事だった
そんなゆるふわモードで視聴した結果、面白さのあまりなんだか妙な感じでテンションも上がってしまって、今こうして駄文をしたためるに至りました

繰り返しますが私は原作未読です
現在アマプラにて配信中の3話までの事しか語れず、4話以降の展開に関しては欠片も知りません
だから最終的に「世界滅亡の危機を回避するために主人公が時空の狭間に身を投げ全ての厄災を引き受け自爆する」みたいなトンチキ展開になる可能性も否定は出来ない
なので4話以降に関しては何も言えませんが、それでも3話まででも十二分に面白さを感じられたので、とにかく見てほしい



物語は検事である主人公が大手製薬会社に強制調査に入る所から始まる
この時点でお堅さを感じる。ただ必要な情報がテンポよく提示されていくので、妙に頭がこんがらがる事が無くて助かった
途中、ホワイトボードを使っての演出の中で製薬会社や疑惑に関わる大学名もしっかり見せてくれるので有り難い

主人公を初めとしたキャラクターの性格もスッと理解が出来る
主人公の正崎善は一見堅物で真面目で冷静。けれど内ではその名に恥じない正義感に燃えている。後輩の文緒はちょっとノリが軽い部分も有るけれど仕事は真面目に取り組み、正崎の事も上司として信頼している努力家
警部補の九字院は少し毒っ気は有るけれど有能で柔軟。記者の半田も同じく有能で正崎が友人として素を見せる事も出来る相手
これだけの事が1話の中で自然に、かつテンポよく描写されていく
この手の作品でよくある「所轄と管轄権を巡って揉める」「記者と腹の探り合いでゴタゴタする」という描写が一切無く、雑音が無いまま展開していくので事件内容・人間関係の把握に自然と集中できたんだと思う

物語が進み、正崎たちの捜査も進む中で「ただの製薬会社の不正ではなく有名政治家まで絡んでくる大きな事件である」事が分かってくる。ここから更にどう進んでいくのか考えつつ、正崎たちの捜査にひとつの光が見えてきたところで強烈な引きと共に1話が終わる
あのオチ、本当に驚いた。動揺してリアルに「ファッ!?」となったし実際ちょっと咽た。そのままの勢いでつい2話も見てしまう、とてもズルくて上手い引きだった。100点満点


そして2話
捜査の過程で浮上した女性の聴取を行う正崎。そしてこの女性が一見しただけで「ヤベェ女」というのが分かる
ただの色っぽい女性という枠では収まらず、蠱惑的で空恐ろしい。相対する正崎が完全に呑まれてしまっている
彼女の話している事はそこそこ筋が通っているし、ちょっと倫理的にどうなの?と思う事は有れどそこを真っ向から否定するのもそれはそれで難しい。そんな問答をのらりくらりと彼女は続ける。レスバが強い
そんな謎の女性とのやり取りを終え、精神的にも疲労困憊状態の正崎が驚愕の光景を見ると共に2話は終わる。愕然とする正崎と共に「マジかよ……」という気持ちのままにEDを眺めてしまった。話の引きが強い


二度ある事は三度ある。きっと今回も引きの強いラストになるんだろ……と構えながら見た3話。予想を大きく上回る強烈な引きだった。お手上げ侍。感情の行き場に迷ってこんな感想を書くに至る程度にはビビり申した
そもそも冒頭からしてなかなかの驚きだった。2話で正崎がビビった光景の詳細を教えてもらえる訳だけど、1話当初に想定していた物とは大分違うステージに話が及んでいた。スケールがデカい。ついでに正崎のストレスがマッハ
そんな中でも有能な仲間と協力しつつ自分の仕事を全うする正崎をつい応援する気持ちで見ていたのに、最早それどころではない所に話が展開してしまった

見ている側の価値観・倫理観・道徳観を全力で揺さぶる。これはそんな作品なんだと3話のラストでありありと分かった。何ならちょっと気持ち悪くなったし、公式サイトに載っているキャスト勢のコメントの妙な緊張感の理由にも納得がいった


何度も言いますが私は原作未読なので今後の展開はさっぱり知りません
お陰でこの先を見るのが少々怖いですが、物語としてはとても楽しみ。だからみんなも見て


ここからはネタバレ込みの感想です
基本この作品はネタバレを見ずに視聴するのがお勧めなので、以下は自己責任でお願いします




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文緒……どうして………
1話ラストでは絶望感でいっぱいだったし、だからこそ正崎への感情移入度も上がった
そして1話と言う短い中でキャラの内面描写が妙にスピーディに進んで行った理由もこれだったんだなと納得した
一応2話冒頭でちょっとだけ有るとはいえ文緒の出番は1話で終わる。ならばその1話の中で、文緒の人柄・正崎との関係性を描き、2話以降正崎が捜査に躍起になる理由付けを描かなければならない
かと言って1話での描写が文緒に偏り過ぎると視聴者が察してしまう。だから九字院・半田の描写もしっかりと入れ、適度に視聴者の関心をばらけさせたのかなと。その為に1話でスピーディに描写してたんだなと2話を見終えた時点ではそう思っていた
ただ3話を見て、それだけじゃなかったと分かり少しゾッとした
1話で文緒はちょっと軽い言動をする今時の若者である事を示しつつも、検事を目指し努力していたり捜査にはきちんと真面目に取り組む姿勢を見せていた。謎の少女が男性と共にホテルに入るのを見過ごす事に焦りと憤りを見せつつも、正崎の言葉を受けて落ち着き、そして再度覚悟を見せた。とても前向きで、意欲的な青年だと描写された
そんな文緒が自殺する訳が無い
感情論だけではなく、論理的な面でも視聴者、そして正崎にそう思わせた
あの遺書はきっと誰かが適当に書いた物だ。何かしらの手段を使って文緒を殺し、事件の証拠や関係性の処分を測った。そう言った前提を基に正崎も視聴者も事件を見てしまう
一応、他殺ではないかもしれないというヒントはちゃんと有った。見る限り文緒に抵抗の跡は無かったし、部屋に他人がいたという証拠も無い。だから本来であれば自殺の可能性も加味した上で見なければならないのに、1話で文緒の人となりを知った視聴者、そして正崎はハナからその可能性を捨ててしまう。そう、自然に思わせる為にあの1話は有ったんだなと

齋が朗々と語る新しい価値観の話を聞きながらゾッとしたし、ちょっと気持ちが悪くもなった
彼が語る価値観を言葉で否定するのは多分とても難しい。適当な綺麗事じゃ太刀打ちできない。それは平松絵見子の聴取の中でも描写されていた
自殺なんて駄目だよ!と言うのは簡単だけど、実際それを望む人にはその言葉は多分全く届かない。絶望して死を選んだ訳ではなく、ただそれを希望しただけの相手なら尚更
無邪気な笑顔で飛んでいく市民の姿と、存在感が有りつつも落ち着いた置鮎さんの声の相乗効果が凄い


そして謎の女こと曲世愛
取り敢えず2話の時点での妖しさが凄い………あと作画が妙に……気合入ってた…
ただの不思議系お色気お姉さんではない事はありありと分かった。正崎とのあの問答は強かった。終始彼女が優位に立っていた

病院を訪ねていた女性、男性とホテルに行った少女、そして平松絵見子が同一人物だというのはなんとなく予想していたけれど、でも実際そう言われるとマジ……?という気持ちの方が強い
女性はメイクや服装で印象が大きく変わるし、体型も身長以外であれば割とどうとでも出来る。でも彼女は複数の男性と関係を持っていた。そう言う状況下でも一定の姿を維持するのは流石に難しい気がする
守永部長も「ただの変装とも違う」と言っていたし、なんだろう、見る人や場所によって姿が変わる鵺みたいなもん?違うか

後は彼女は男性を惑わす女だ、という部分だけど、確かにあんな女性に迫られたらコロッといってしまう気持ちは分かる。だからって「どんな男であろうと」は流石に難しくない?とも思ってしまう。何かしらの魔法を使ってると言われれば納得するけれど
それにいくら性に奔放だろうと普通は女性だって相手を選ぶ。誰とでも関係を持てるその精神性、どうなってんの?
そして3話ラストで集まっていたのは男性だけではない。半分ほどは女性だった
曲世愛は男性だけでなく女性を惑わす事も出来る。それもただ話をしただけで。60人程いたあの人達全てを曲世愛が誑かしたのだとしたら、ゾッとするどころではない
ただあの場にいた人達が曲世愛と接点を持っていたかはまだ分からない。確定しているのは麻酔科医と文緒と奥田だけ。ただその奥田があの場にいたという事は、つまりそう言う事なんじゃないの?という気もする。こわ


3話まで毎回引きが強く、要は話の展開が速い
製薬会社の不正からたった3話でこんなところまで話が広がってしまった。今後どこまで話が広がるのか、曲世愛は何者なのか、そして正崎善はそれにどう向かうのか。とても楽しみ
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