士業エドテンセイ.com 隠れ蓑 【映画】コードネーム U.N.C.L.E.  感想 忍者ブログ
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コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)
60年代の「0011ナポレオン・ソロ」のリメイクに当るらしいこの作品
控えめに言って最高だった

まずそもそも私はオリジナルの「ナポレオン・ソロ」の事は知らないし、当然これがリメイク作である事も、視聴後パンフレットを買ってようやく知った事でした
元はトム・クルーズがキャスティングされてた為か事前の注目度も高かったようだけど、そんな事すら全く知らず、事前情報ほぼゼロの状態で見たけど心から楽しめました

時は1963年、ドイツは東西に分断され、米露は対立を深めていた。という情報がOPで一気に流れ、そのお陰で登場人物の立ち位置や背景の把握もすぐに出来たので変に引っかかる事無く作品の世界に入り込めた
メインとなるキャラクターも5人程と少な目なのも、人間関係のややこしい洋画を見るのが苦手な身としては大変ありがたい。お陰でひとりひとりをしっかり見る事が出来た

ナポレオン・ソロは司法取引の末CIA諜報部員となり、その腕前から身に着けるものまで一流品。日本語を含めた5か国語を操る、楽天家で臨機応変に動けるイケメン。でも物凄い女好き
ソロはとにかく、常にイケメンだった。見た目の問題だけじゃなくて、立ち居振る舞いや放つオーラが何もかもイケメンで、正直大変眼福だった。冒頭のエプロン姿には天を仰ぎたくなる
流れで複数の女性と関係を持っているけれどそこに悪い意味での厭らしさが無いのも良い。スケベさを一切感じさせない徹底したスマートっぷりだった
お互いの技術を競い合う子供らしさや、場の空気を和ますユーモアさを持ちながら、最初は対立していたイリヤに徐々に絆され、彼の精神面のちょっとしたサポートもしてくれる
彼はイリヤと比べると精神的に安定しているのも有って、どこか兄の様な存在にも見えた。そのパワーバランスが最後まで崩れないのも見ていて安心感があって良い

イリヤ・クリヤキンは史上最年少でKGBに入ったエリート。けれど失脚した父親や、(ぼやかした表現だったけど)恐らく母親に関してトラウマを抱えていて、メンタルに問題あり。エディプス・コンプレックス持ちであり、短気
最初は堅物真面目系なのかなぁと思っていたけれど、精神面の危うさからそんな単純なものではないとすぐに気付けます
基本的には有能だけど熱い所が有って、女性の扱いが下手で、ちょっと要領が悪い所も有り、どこか子供っぽい。随分とガタイが良いけれど中盤以降は正直可愛らしく見えて仕方が無かった
ちょっとモッサリしたファッションもソロとの比較も相まってキャラにぴったり

ヒロイン枠のギャビーもとても魅力的だった。気が強くてアグレッシブで、お酒の呑みっぷりが大胆。その癖弱い。可愛い
ターゲットとして色々振り回されるポジションだけど、キャーキャー騒ぐ事も無く男二人に着いて行く逞しさが好き
それでいて心細くなっているところをちょっと見せる隙も有るので、そりゃあイリヤが引っ掛かってしまうのも仕方ない。物凄い説得力
悪女枠のヴィクトリアはとにかく存在感が凄い
登場したその瞬間から「あ、悪女だこれ」と一瞬で分かるオーラを放ってる。それが最後までブレないのである意味安心感が凄い。最初から最後までずっと悪女。逆に気持ちが良い
彼女もギャビー同様どんな状況になっても騒ぎ立てる事はせず落ち着いて行動している。悪女らしい最後だったけど、賢さや優雅さを失わぬままだったのは素晴らしい
女性陣ふたりはファッション面でも見ていて楽しい
どちらかといえば小柄で可愛らしい系のギャビーと、長身(190cm+ヒール)でエレガントなヴィクトリア。方向性がはっきりと違う分それぞれに楽しめる。キャラクターとしての個性とも合っている
60年代ファッションには詳しくないけれど、どれもこれも素敵で、見ていて飽きなかった



ここからはオタク的視点の話になるけれど
まずソロとイリヤの関係は所謂ブロマンスってやつなんだと思う(BL界隈には疎いので違っていたら申し訳ない)
上記の様に、構図としてはソロが兄で、イリヤが弟
精神面は安定し、女性とも上手に付き合える余裕のある兄と、精神面が不安定で女性との関わりも下手で短気な弟。必然的に兄が弟のサポートをする構図になってくる
そもそもそこに至るまでに双方歩み寄る演出が有り、お互いがお互いの能力を(反感は持ちつつも)認めている
そうした流れの末、兄のピンチに弟が現れ救い出す。最後はほぼ完ぺきな連携を取って共闘している
二人の関係性の変化がとても丁寧で、納得のいくものだった。双方キャラが立っていて立ち位置等も分かりやすいのも相まって、その気が無い私ですら萌えを得たので、その手のものが好きな人はそれはそれは大きな萌えを感じられる。と、思う

イリヤとギャビーの関係にカプ的な萌えを感じる事も私のオタク精神的に抗えなかった
まずこの二人は30cmの身長差が有る。その上イリヤはガタイも良いのでパッと見の体格差が凄い。この時点で既に私はソワソワしていた
逞しく、ちょっと自由なギャビーは序盤のイリヤの言動に軽く苛々してその腹いせ的に彼をからかうんだけど、それに対して女性に不慣れなイリヤは上手な対処が出来ず仏頂面で困惑している。可愛い
色々有って取っ組み合いになった後、物理的に近付いた状況にどぎまぎしつつも肩透かしを食らう結果になったイリヤには笑った。可愛い
イリヤが女性に不慣れなのもあって基本の主導権はギャビーが握ったまま話が進むけれど、最後にイリヤがグッと踏み込んだ瞬間、ガッツポーズでもしたいくらいテンション上がった。頑張れイリヤ、これからだぞ

またメイン3人での関係にも萌えを感じた
極度の女好きだけどギャビーに手を出す素振りは見せないソロ、割と早い段階でギャビーに引っかかってしまうイリヤ、男性二人どちらに対しても勝気でツンとした態度を見せるギャビー
萌えた
序盤、ロシアの建築家(イリヤ)の婚約者(ギャビー)を演じるために彼女の服を選ぶ際、「彼女にはこれが似合う」「俺は自分の女にこんなの着せない」と子供の様に喧嘩する男二人には笑ったし、その間に立たされながらも冷めた態度で受け入れたギャビーは逞しかった
保護対象であるはずのギャビーが逞しく、どこか母親の様でありつつも、イリヤにはちょこっと弱さを見せる絶妙なキャラクターのお陰で、この3人の関係が丁度良いバランスで成り立っていた
ED後、それぞれの関係がどう変化していくのかなと妄想できる楽しさも有る。ありがてぇ




米露のスパイが手を組んで云々、というあらすじの割には人間関係や背景のややこしさが少なく、全体的に分かりやすい構図
アクションは適度に派手だけど血みどろで痛々しい描写はほぼ無い
緊張感は有りつつもコミカルさは忘れず、クスリとくるシーンが多い
お色気シーンは有るけど過度な厭らしさやお下品さは無い。ラブシーンもじれったさを感じる様な可愛らしいもののみ
見終わってからモヤモヤする事も無く、全体のバランスがとても良くて、素直に、かつ気軽に楽しめる作品でした


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