乙女ゲーやシチュCDの感想諸々
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ホシとか言うどう考えても危ないお薬が話の肝になってくる割には平和的でほんわかしたお話でした
・ボリューム/システム
共通は序章のみですぐに個別ルート入りする為体感的には長く感じましたが、ストーリー的には割とサクサクと進みます
作中経過時間が1ヵ月ちょっとなので、そう言う意味での薄さは正直感じてしまう
エンディングは各4つずつ有りますが、一度クリアしてしまえば途中からやり直しも容易いのでフルコンプにも時間はかからないかと
システムは既存オトメイトvita作品とそう変わりません
ただ各キャラクリア後に追加されるおまけスチルが4枚も有ったのは地味に嬉しい。ただの甘いイラストだけでなく、それぞれ関わりの有ったキャラとどうなったか、というのを垣間見る事が出来るのは楽しい
てふったーシステムも見ていて楽しい。名前の通りツイッター的なやり取りで、ごく一部真面目なのも有るけど基本はアホな空気感。良い和み要素だった
ただここでは普通に顔文字やネットスラング的なものも出てくるので、苦手な人は少し注意がいるかも
・シナリオ
攻略対象は全員家族や友達に関わる事で過去にトラウマを負い、それを払拭できないまま本編に至っています
それぞれ不憫な立ち位置なので同情はするんですが、ただそうは言ってもテンションの高低が激しすぎてついて行けなかったのがユンとミクト。特にユンは酷かった
普段は明るくて軽いトーンですが、ちょっとでもスイッチが入るとキレる。その前触れもよく分からないし、元のテンションに戻った…と思ったらまたすぐキレる、というジェットコースター状態だったので、完全において行かれた
ミクトもユン程では有りませんが波が激しいので、「何だこいつ…大丈夫か…」と呆然としたままシーンが移ったりして、脳が萌えの方向に向く余裕が生まれにくかった
私は所謂「カウンセリング恋愛」と呼ばれるジャンルの物が好きで、最萌えがこれに当てはまる事も多いんですが、バイナリーの場合はただの「カウンセリング」になってる部分が大きいです
過去と向き合い、受け入れ、前に進んでいく…恋愛が全く関係無い部分のトラウマのフォローを主人公のフウが一生懸命している。そう言うのはプロのカウンセラーに任せる案件では…?という、何とも言えない感想を抱きながら見てしまった
あと地味に気になったのが、恋愛ごと未経験の三十路の多さです
「人を好きになったのなんか初めて」「これが初めてのキスだ」といった事を三十路キャラが言うたび「そ、そうなんだ…」と困惑してしまった
一人だけならそう言うものとして受け入れましたが、これが複数出てくる
隔離された環境で育って女性との接点が無かっただとか、女性恐怖症だとか、そう言う理由が有るなら気にはしないんですが、残念ながらそうではない。むしろ微妙にモテていたという設定まで出てくるので、余計何とも言いにくい気分に
その割にはフウに対しての好意は早い段階で表に出してくるので、これまでの二十数年間は何だったの…?と突っ込みたくなってしまう
それなりの環境で生活してきた三十路の男性キャラクターにはそう言った清らかさは別に求められていないのでは………それとも私が認識していないだけでその手の需要が有るんだろうか……
一番恋愛描写が丁寧で納得がいったのはレイラかな。彼は精神も比較的安定している分、恋愛描写に集中できました
隠し兼真相担当のナナルートはこれまでのルートの問題総浚い&怒涛の解決ルートでもあります。残されていた謎にもしっかり触れてくれるので、コンプ後のもやもやも無くスッキリ終れる、良い締めのルートだった
以下詳細ネタバレ有り
前述の様にユンがなかなかに厳しかった
基本のナンパで脳内ピンクな性格は嫌いじゃないし、むしろムード―メーカーとしては好きなんだけど、テンションのアップダウンに流石にちょっと着いて行けない
その上一人暴走して事態をややこしくする事も有るので、余計になんとも言い難い。あれを見捨てずに傍にい続けたフウの懐の広さが尋常じゃない
ユンのルートでは過去関わりの有ったキリの出番が多いですが、彼も彼でなかなかにややこしい性格だったので相乗効果で更に疲れた
ユンは終盤挽回して良い所を見せますが、それで全部チャラに出来る程では無いかな…というのが正直な所
メインヒーローと言う立ち位置的にも少々残念
ミクトはユン程のテンションではないので、「大丈夫かこいつ…」と思いつつもまだ受け入れられる部分が有りました
彼のルートでは正体がバレバレの謎の青年さんとチアキに出番が有りますが、このチアキがユン並みのテンションだったのには笑った。そしてそんな彼のメンタルフォローまでしてしまうフウ……もうカウンセラーになれるよ…
ミクトもチアキもフウに執着しますが、その理由が軽く思えてしまったのが残念。正直何故それだけでここまで…?と思ってしまう。そのくらい二人とも執着が強かった
まぁ元々依存体質だったんだろうけど…
謎の青年さんの方も万全のメンタルとは言い難いので、ED後フウは3人のフォローをするんだな…と思えてしまってお茶のひとつでも奢りたい気分
メインで最も安定していたレイラ
彼も彼で過去色々有り、それを引き摺ってはいますが、ある程度落ち着いて動ける為安心して見ていられた。うっかり暴走しかけた時はフウが隣で止めてくれたし、その静止に耳を傾ける程度の余裕はちゃんと持ってる
彼のルートは過去に繋がるキャラであるミチルの方もだいぶ落ち着いていたので、そう言う意味でも安定してたかなぁ。他の事に気を取られず、素直に恋愛描写を楽しめた
レイラルートは好きになる過程、支え合っていく描写が丁寧だったのも良い。お互い対等な関係を築けていた
一番トリッキーな見た目の割には常識人だったチカイ。まぁ味覚は非常識だったけど…
彼が28歳でファーストキスとか言い出した時はどうしたら良いのか分からず真顔になった
もうちょっとこう…割り切った関係として女性と接点が有ってもおかしくない立場と言うか……あくまで本気の恋は初めて枠で良かったんじゃないかな…うん…
ただそこ以外は素直に楽しめたし萌えたルートだった。ナチとの関係も安定しているし、そして可愛らしい
恋愛描写はちょっと急ぎ足過ぎたけど、フウの意思をちゃんと待ってくれたのは良い
なんだかんだ言いつつも大人で、レイラの様にフウと対等な立場ではない辺りがチカイのいい意味での狡さだよなぁ
最後のナナルートは恋愛と言うより、問題の解決と謎の解明がメインのお話だった
攻略キャラ全員に出番が有るし、纏め方も大団円的でスッキリ終れる
色々な事が綺麗に行き過ぎていて悪い意味でのイイハナシダナー感は否めませんが、作風には合ってる最後だったかな
ただ内通者としてずっと出てきた我が輩くんがぽっと出のキャラだったのにはたまげた
サスペンスものでラスト10分で出てきたキャラが真犯人だった時と同じ気分……最後の最後まで疑っていたナチに大変申し訳ない気持ちでいっぱいだ……
ナナさん本人はチカイ同様三十路で未経験キャラなのには何とも言い難い気持ちになりつつも、フウへの可愛らしい態度には萌えさせて貰った
ただ彼の正義感の強い精神と、現状の立場的に今後も色々生きづらそうでちょっと心配。フウのカウンセリング能力が試される……
恋愛一辺倒ではなく、家族や友人への想いが重視されてるという私的には珍しいタイプの作品でした
色々お綺麗に纏めすぎているところは有りますが、絵本の様な雰囲気には合っているかな
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プロフィール
HN:
木下あんこ
性別:
女性
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