士業エドテンセイ.com 隠れ蓑 Dance with Devils 感想 忍者ブログ
乙女ゲーやシチュCDの感想諸々
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アニメはTV放送時1話で早々に脱落しましたが、3月のニコ生一挙を物は試しにと見てみたら思っていた以上に面白く、私にしては珍しくキャラソンまで買ってしまったダンデビ
他の作品と被ったりなんやしてここまで延びましたがゲームもようやくプレイ出来ました


・システム
基本的なものは揃っていてストレスなくプレイ出来ました
ただ次の選択肢まで一気にスキップする時、未読まで飛ばしてしまうのが仕様だったのには笑った。そこはせめて未読で止まってくれ。結局普通のスキップ使いましたよ
立ち絵の切り替えや何かエフェクトが挿入される時の動作がちょっとモッサリしているのは少し残念
好感度に関わる選択肢以外にヒトorアクマな選択肢が有りますが、分かりやすい演出が挿入されるので特に迷う事は無いかと。フルコンはしやすい仕様でした
本編中にもダミヘを使ったシーンが有りますが、ここの音質が少し残念
通常のマイクと差が有る事自体は当然だと思いますが、一部キャラのダミヘ部分の音質が籠っていたり、ガサガサしているのが気になりました
スチルはアニメのキャラデザ・塗りそのままな為、序盤はアニメのキャプを見ている様な若干の違和感が有りました(すぐ解消したけど)
スチルタッチで聴けるボイスは各2種ずつ。スチル数も少なくないので結構なボイス量です。何気に萌えるセリフも多い。ただカーソル移動の為にアナログパッドぐりぐりするのが少々面倒ではあった
ボイスコレクションもそこそこな数収録されています。各キャラの「これは詰みだなと思った時」ボイスには笑わせてもらった
起動時にランダムでカードと、各キャラの短い台詞が流れます。このカードはコレクションとして登録されますが、その数なんと100。多すぎて笑う
トロフィコンプの為にはこのカードもしっかり全部集めないといけないので、コンプ勢は起動を何度も繰り返す必要が有ります。ちょっと面倒では有りますが、何だかんだ面白いシステムでした。なんでそのシーン選んだ?って言う笑えるカードも有りますし
シーンリプレイも主要なイベントはしっかり拾っていますが、何故かデフォ名呼びが反映されないのが残念


・シナリオ
アニメを楽しんだ人はゲームも合うと思います。基本的な空気感は同じ。なので逆にアニメが合わなかった人はこちらも微妙かもしれない
レム・リンドルートはアニメの流れと大体同じです。特にレム
アニメ同様すれ違い期間が有りますが、アニメの様に他のキャラが介入してくる事は無い分しっかり彼の話として集中できた
他の4人は完全に新規の話になるので新鮮に見れました。アニメでのキャライメージと大きくずれる事も無かったので、そう言う違和感も無くて良かった
リンドが色んなルートで出番が有ります。そして決まって攻略キャラとのやり取りを邪魔・反対してくる。アニメを見て大体予想は付いていましたが、ちょっと引っかかるポイントだった。特にレムルートはリンド登場率も高く「またかよ!ちょっと落ち着いて!」と何度も思った。彼の境遇を考えれば仕方がないとも思いますが、あまりに盲目的に否定されるシーンが続くとちょっと疲れた
CERO:Cも納得の流血シーンの多さです。ほぼ全てのキャラに流血立ち絵が有るし、スチルの出血率も高い。血を見るのが苦手な方は避けた方が賢明です
スチルの有無に関わらず性的な描写の有るシーンも少なからず有ります。一線を越えるルートも有るのでこちらも苦手な方はご注意を
エンディングはヒト・アクマ各2種ですが、明確にグッド・バッドと銘じられていません。そしてそのバランスにもキャラごとに違いが有る。バッドと呼べるエンドがひとつしかないキャラもいれば、逆にグッドと言えるエンドがひとつしかないキャラもいる
そしてバッド的エンドはどれもなかなかの重さです。他の攻略対象が死ぬ事も珍しくないのでそう言う展開が苦手な方は覚悟が必要です
キャラソンの歌詞を台詞に流用しているのが良い演出でした。全員分聞かずにプレイしてしまったのは惜しい事をしました



以下キャラネタバレ




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・鉤貫レム
冷酷無比とは一体…?と言いたくなるお人だった。アニメでもそう思ったけれど
基本的に真面目だしどのルートでもギリギリまでリツカへの気遣いが有る。言葉が足りなくて誤解を招きやすい損な性格。三馬鹿を纏めながら父親の指示にも従わなければならないという立場が中間管理職の様で何とも言えない悲哀を感じた。苦労人過ぎない…?
ちょっとずつリツカとの距離を縮めながらも、自分の感情を認められずモダモダする様は不器用そのものだった。ローエンにも煽られてたけど、ただのグリモワールの器として扱えなくなってしまった時点でそれこそ詰みだったんだよなぁ…
途中ちょっと突き放す言動も有るけど、それでも決定的な事は出来ないのが彼らしい
ただ自分の気持ちを自覚して、覚悟完了したレム様はデレが物凄くストレート。リツカ本人に対してだけじゃなくて、他のキャラに対しても物凄く堂々と好意を口にしていて正直驚いた。そして萌えた
このルートではアズナがそっと背中を教えてくれるのも良い。最期はあれだが…
ウリエがなんだかんだとレムを気遣っているのも、アズナ同様好き。当人ルートの事を思うと特に
アニメとは展開の変わるアクマルートも好きですが、ED2で結構なダメージを負った。最期のスチル辛い。ただレム様の父上の立ち絵が用意されていないのには正直笑った。結構出番多いのに…
レム様は他のルートだと最終的にリツカの命を狙う立場になってしまいますが、それでも直接手にかける事は無く見逃してあげる事も多いのが彼の優しさを感じて好き。恋愛とまでは行かなくとも、どのルートでもリツカの事を好意的に思っているのが分かるし、同時に立場に縛られているのも分かってしまう。ほんと苦労人で不器用なお人だ…


・楚神ウリエ
レム様に対してコンプレックスを抱いているのは早い段階で分かりましたが、更に家族、主に母親に対しても色々思いを抱えているウリエ。ローエンルートでその地雷踏みぬかれて一瞬で余裕が無くなったし、彼にとって大分根深い問題になってます
コンプレックスのせいで自己評価も低め。それはリツカに対しても同じ
力を使ってリツカから意思を奪い、自分の物にしても満足感を得られずにいると気付いたウリエの戸惑いや、意思を取り戻したリツカとの温室でのやり取りが特に好き
逃げ道を用意して諦めようとしたウリエと、それに気付いて敢えて留まったリツカ。彼女の選択にウリエがどれだけ救われたのかと考えてちょっと泣きそうになった。基本的にどのルートもそうだけど、ウリエルートは特にリツカの真っ直ぐさが光っていたし、それにウリエが救われたというのが分かりやすい
ヒトED2は心底悲しかったけれど、でもああいうのも好き。同時にヒトED1でのウリエの幸せそうな表情にホッとする
アクマルートではお互いの呼称の変化にそれぞれが傷付く流れが好き。ウリエのリツカ⇒蝶々と、リツカのウリエさん⇒ウリエ様の対比が良い
ここではネスタが出てきますが、例によって心臓の位置を変えているなら倒し損ねたって事になるのが若干引っかかる……倒したって事にしたい…


・ローエン
ポメラニアンと言う愛玩犬の皮を被りながらも、実際は主人以外には懐かない忠犬と言うギャップがズルい
一番小柄で可愛らしい外見なのに好戦的で煽り上手と言うギャップも有る。他ルートでも的確に相手の地雷を踏みぬいて煽っていて逆に感動する
グリモワールの器だから、と言いながらもなんだかんだリツカに惹かれていく流れが自然だった。仲間のケルベロスが全て殺された・ひとりぼっちになってしまったと言うトラウマと、大切な人を取り戻したいという想いにリツカが共鳴した事はやっぱり大きかっただろうなぁ
犬がじゃれてるだけですスチルのあの表情、とても好き
ポメ状態でのモノローグには笑わせてもらった。内心文句を言いつつもブラッシングはやぶさかではないの可愛い。ここではペット飼った気分でうきうきするリツカも可愛らしい
マキシスへの忠誠心が高いからこそ、リツカへの好意とどう折り合い付けるのか若干心配していましたが落としどころがとても自然で納得のいくものでほっとした。パパのマリアへの情もちゃんと有ると分かってのも良かった
ヒトED2でまたしてもダメージを負った。あの花、アネモネで良いのかな…?青(紫?)のアネモネの花言葉は「あなたを信じて待つ」なんだよなぁ……アカン
アネモネ全体で見てもヘビーなワードが出てくる。キツイ。このルートはレム様もまた可哀そうな立場になってしまっているのがまた一層重い
アクマルートはある種の闇堕ち的な展開で、こちらもなかなかに重い。でもこの共依存の様な関係性は好き


・棗坂シキ
一番攻撃力の高いルート。尋常じゃない血が流れた
どう見ても危ないキャラクター性なので、最初から警戒して見ていたけどそれを軽々越えていく展開だった。でもその怪しい言動の中に、素のリアクションを挟んでいくのがまたズルい
それでもリツカに自分と同じになってほしいシキの感情は危険極まりないし、そこにリツカが気付いた時にはほぼ手遅れと言うのがまた…
途中気遣ってくれるメィジやレム様に安心感を得ましたが、案の定の流れに行ってしまってゲッソリもした。そりゃぁ…死にますよね…
ニーサンがスチルに遺体で登場したのも割と衝撃的だった。アクマルート終盤の屍累々っぷりが半端無い
ただその分、ヒトEDの浄化っぷりが凄い
シキが少しずつリツカの影響を受けて変わっていく様が可愛らしい。意外と素直に彼女の言葉を聞くし、献身的なところもある。元は天使だというのも納得だった
そんなシキの変化に戸惑う他のアクマ3人のリアクションは少々面白くもあった。ただ突然日本崩壊レベルの大惨事に発展したのには普通に驚いた。急にスケールデカい
シキはとにかく平川さんの演技が凄まじかったです。平川さん=ヤンデレと言うイメージがここ数年薄れてましたが、シキでまた物凄い演技を聴かせて頂いた
キャラソンも本編のトーンのまま歌い上げているのがまた凄い


・南那城メィジ
序盤の髪下ろしスチルに誰だお前!?って狼狽えた。ビジュアルの振れ幅広い
メィジは他ルートも含め良い人ですが、若干おバカなのが可愛らしい。「キスしたらグリモワール手に入る」と言うウリエの冗談を真に受けてそのまま実行するのは笑った
リツカが怒ったら「よく分からないけど傷つけたなら悪かった」と素直に謝ってもくれる。直前にシキルートをやったもんで、そうは言ってもメィジもアクマな訳だしきっと裏が…と疑って見てしまいましたが、結果的に最後まで良い人だった。アクマとは一体
お前の命なんて簡単に奪えると言いつつも、絶対にリツカに手は出さないし全力で守ってくれる。リツカが自分の家族を殺したマキシスの娘だと知ってもすぐにそれを受け止めて、それとこれとは話が別とハッキリ言える。メィジはメンタルも強い
兄が二人いたからリンドが義兄になる事がちょっと嬉しいと言っていたのは可愛らしい。あとはリツカに怪我の治療してもらうのが気に入っているっぽいのも良い
アクマルートでは他の3人のサポートも良い。なんだかんだ言いつつもお互いの事をそれなりに気に入ってるのが見えて好き。特に自分の足を思いっ切り斬って自我を保とうとしたレム様素晴らしかった。ED後はリツカが有能秘書になっていて、そしてウリエが不憫な役割で笑った
彼のルートはマリアも輝いていました。お母さんめっちゃ肝が据わってる


・立華リンド
エクソシスコン
どのルートでも他の攻略対象との関係を反対してくるニーサンですが、まぁ幼少期の事を考えたら仕方ないと思えるかな…。あれはある種の呪いみたいなものだよなぁ…
ヴァンパイアとのハーフであるダンピールのニーサン。マキシスはマリアの事をちゃんと想っていたようですが、ネスタはどう好意的に考えてもそうは思えないのがまた重い
ダンピールとして暴走してしまった時のニーサンのビジュアルにはちょっと笑った。何故髪が逆立つのか…そして片方の揉み上げだけ伸びるのはなんなの…
ここまで碌な事をしてこなかったエクソシスト連中ですが、リンドルートはそのクソさが更に際立っていた。アクマも天使も吸血鬼もそれなりのフォローが有ったけどエクソシストはどこまで行っても酷い狂信者たちだった…。アズナやリンドがあんな性格になったのが奇跡的に思える
ヒトED2のハンバーグスチルが怖すぎてゾッとするし、アクマルートは終盤の流れがどうしようもなくてずっとアカン…と言い続けていた。と同時に、アクマ用選択肢がニーサンに手厳しいものばかりだった意味を理解した。アカン
ただリンドは話としては面白かったんですが、萌え的には正直イマイチだった。私に義兄萌え属性が無かったのが敗因か…?





思っていた以上に萌えたしハマったので、FDやアニメ2期を期待したい
まずはキャラソンを追加で買いました。ゲーム版ED好き
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