乙女ゲーやシチュCDの感想諸々
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お菓子な島のピーターパン(豪華版) (2011/10/06) Sony PSP 商品詳細を見る |
菓子パンフルコンしました
攻略も終盤になって「お菓子な国のピーターパン」ではないと知り愕然としましたが面白かったです
キャラ的にはティンクにどっぷりです
生後100日である事をサクッと知らされて驚いたけど、その言葉通りの中身でした
あの世界において必要な知識だけは有るけど、あくまでそれだけで、善悪の区別がつかないどころか自分の感情すらまともに育っていない100日児
大層可愛かったです
勝手な言動も有る事には有るけど、この設定を知っていればそう苛立つ事もなかったです
親の様な存在もなく、好きに過ごしていたらそりゃこうなるわ…
ウェンディによって感情面が発達していく様は見ていて面白い
何も知らないからこその残酷さや身勝手さが序盤は目立つけど、同時に無垢でもあるから、素直に色々な事を吸収して受け入れていくのは良い
たまにその知識が変な方向に行く事も有るけど、それも含めて楽しい
そんな子供みたいなティンクに遠慮のない素直な疑問をぶつけられて、自分でも気付いていなかった部分に触れられて答えに詰まるウェンディの図と言うのも良い感じ
彼の精神の発達具合が分かるのも楽しいし、どんな思考回路の末にその言動に出たのかを考えるのも楽しい
突飛な行動にも思えるけど彼の中では辻褄がきちんと合っているのが良いですね
そう言うシナリオ的なブレも無かったから妙な違和感も生まれませんでした
ついでに彼の妹であるティンカーにも好印象が生まれました
ティンクルートで妖精、特にティンク・ティンカーがどういう存在か知ってから、真相ルートから派生するティンカールートに行くと女の子同士のキャイキャイが非常に可愛く思えます
他ルートではなんて事するんだこの小娘!的な事も有りましたが、これらの設定を思えばティンク同様そう苛立つことも無いかと思います
義弟であるマイケルも良いキャラでした
姉への好意を隠し続け、でもウェンディが揺らいだと察知したら踏み込む
ずるい奴です
大人組のシザーとフックも双方の関係性、そこにウェンディが加わった時の変化が面白かったです
この二人は包容力が有るので、ウェンディの成長も落ち着いて見られて良かった
ただどうしても駄目だったのがジョン
元々自分勝手な上に人任せで上から目線な言動ばかりで苛々していたんですけど、コンプした今でも挽回は無くその印象のままです
彼は他ルート終盤で必ず「姉さんは僕と一緒に帰るんだ!」と喚いてウェンディを強引に連れていこうとします
この理由は自分がウェンディと一緒にいたいから・ネバーランドにいたらウェンディは幸せになれないと自分が思うから、等で、要は自分の事しか考えていません
本人は姉さんの事を思って、と言ってますが、結局のところ自分の為にしか見えない
そうは言っても本人ルートではなにかしら挽回イベが有るだろ~て思ってたけど駄目ですね。無かったです
物語の真相に関与する訳でもないので、一体どう彼に好印象を抱けばいいのか分からぬまま終わりました
ジョンと同じ様にイライラしていたのが真相とガッツリ関わりのあるピーター
彼はウェンディ達をネバーランドに連れてきた張本人ですが、最初からウェンディの意思を無視した言動を繰り返します
その上ネバーランドの知識が無いウェンディたちに必要な説明すらまともにしません
その段階で大分イラッとしていたんですが、他ルート突入してもその姿勢が変わらず本気でイライラしました
フックとティンクルートは特に
彼は真相と関わりがある(と事前に知っていた)し、メインヒーローでもあるから出番が多いのはあまり違和感もないんだけど、毎度毎度こうも突っかかられると流石につらい
恋愛的に良い感じになってるシーンを邪魔する様に入ってくることが多いから、折角上がっていたテンションが折られた
これは私が元々無邪気さを振りかざす身勝手な子供キャラが男女問わず苦手だからって言うのも大きかったとは思います
最初から彼を可愛いと思えた人はこんなにイライラはしなかったかもしれない
彼本人のルートを見て多少なりとも彼の設定を把握できたらイライラも大分消えました
彼の設定上、ああいう身勝手で独りよがりな言動をした理由はある程度理解が出来たので、そう言う意味では良かったです
ただ理解出来る≠萌えられるではなかったですね
あとこのルートは「これは本当に恋愛なのか?」と思ってしまいました
真相ルートまで見てもこの感想は変わらない
真相ルートでは更にピーターとこの世界に関する事を知れます
そこで本人ルートで得られた理解に同情がプラスされました
共通や他ルートでの身勝手な言動を全て許せるほどでは流石になかったけれど、それでも彼に対しての諦めと言うか、まぁならしょうがないかな…と言う感情が生まれた
結局ピーターは物凄い寂しがり屋の不憫な人だったんだなと
ただやっぱりウェンディへの感情が恋愛だったとはイマイチ思えない
自分と本質的に似ているウェンディに自分の寂しさを埋めてもらいたいだけで、恋愛感情としては微妙な印象
そう言う意味で若干もやっともしましたが、知りたかった事・引っかかっていた事は全て真相ルートで明かされたので良かったです
結局この作品はピーターを好きになれるかが肝になってくる気がします
私みたいに共通や他ルートでのイライラが大きいと真相に辿り着くまでがキツイかも
ティンクやマイケルみたいにいい意味で刺さったキャラもいたし、話そのものも面白かったけど、もし誰かに勧める時はそこに注意をしないといけないですね
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プロフィール
HN:
木下あんこ
性別:
女性
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