士業エドテンセイ.com 隠れ蓑 戦場の円舞曲 感想 忍者ブログ
乙女ゲーやシチュCDの感想諸々
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発表当初から楽しみにしていた本作。なかなかの当りで本当にうれしい
王道ゆえの安心感が半端無い



・難易度
好感度に関する選択肢は分かりやすいんですが、バッドエンドのフラグとなっている選択肢がなかなかに難しい。キャラの反応にあまり差が無かったり、そもそも選択肢自体に違いがあまり無かったりするので判断に困ります
1周目、普通に共通バッドに突撃して笑った
クロニクルモードからのやり直しが出来るので、正解を探してグルグル回る必要は無いのは救いですが
ティファレトは特に選択肢の正否が分かりにくかったかな


・システム
まずニケ・ティファレト・ヴィルヘルムの3人は攻略制限が付いています
ニケはアベルを、ティファレトはラスティンをクリアする事で解放
ヴィルヘルムは他の5人全員クリア後に魔剣の書を全部読む事で解放されます
ライターさんも言っていましたが、基本的にフルコンを前提とした作りになってます
オトメイトのvita作品は初めてだったんですが、vitaならではの操作って言うとタップでメッセージ送り程度ですかね…
PSP作品と基本は大差ないので慣れる必要が無いって言う意味では良かったのかな
ただちょっと残念なのはUIが妙にシンプルデザインだった事
もうちょっと凝った装飾有った方が良かったなぁ。折角ファンタジーなんだし
魔恋やプリアサにも有ったクロニクルモードが今作も有りましたがまた更に進化していました
バッドや恋愛エンドのフラグを設定した上でやり直せるので、周回やED回収が楽です


・ボリューム
全ルート共通のラスボスと言える様なキャラがいない分、金太郎飴感が低い為ボリュームはある様に感じます。上記の様にフルコンプ前提の作りなので、飽きがなかなか来ない設計なのは有り難い
共通ルートは結構長めで、そこでしっかり世界観やキャラの解説がされます
日常描写が多いので、キャラに万遍なく愛着も湧くし
おまけスチルやちょっとしたSSも有るのでその辺もボリュームは十分かと
公式で公開されているPVの未公開版も一緒に収録されてるのがとてもお得感


・シナリオ
上記の通り、金太郎飴感はほぼ無い
ルートに入ってからは本当に個別の物語が展開されます。ラストの纏め方も当然違う
とにかく良くも悪くも王道のストーリーです
先の展開が読みやすくも有るけど、その分安心感が有る。突然降って沸いたようなどんでん返しが起きたりはしない
ジェットコースターの様なお話が好みな人には物足りないかもしれないけど、王道好きにはお勧め出来ます
また恋愛描写もしっかりしている
特に主人公のランが攻略対象への好意を自覚するシーンがちゃんと有るのが嬉しい
「もしかして私この人の事好きなの…?」と戸惑うシーンも多く、カプ萌え派には大変有り難い
スチルの出てくるポイントも「今だ!」って完璧なタイミングなので、テンションも上がります
突っ込みどころが少なく、一番話のまとまりが良かったのはティファレトルートかな




以下キャラごとの感想。ネタバレ注意

拍手[1回]




・アベル
メインヒーローらしくクールなキャラ…かと思ったら、ただコミュ障気味なだけだった彼
作中でも遠回しにそう指摘されていて笑った
彼の言葉は基本正論で、間違った事は言っていません。ただ言い方があまりにストレートと言うか、オブラートを全力で脱ぎ捨てているため相手の反感を買ってしまったり、無駄に傷付けたりしてしまう。でも本人に悪意や相手を貶める気は一切無い。そんなキャラです。生きにくい奴だ…
学園でトップの実力が有って、それがぶれる事が無いので戦闘での安心感は圧倒的
一方で恋愛面ではすったもんだしまくりのラブコメルート
本人はランへの好意を隠しているつもりですが、これっぽっちも隠せていません。嫉妬心なども同様に隠せていないので、シェラザールなんかには軽く遊ばれています
ランが他のキャラを好きなのかと疑っていたかと思ったら、そうじゃなく自分を好きだと分かった瞬間キスしてしまう
少々脳直気味の彼らしい告白シーンだった。もう何もかもがストレート
でも「(ランが他の男を好きなら)奪うのは可哀そうだと思った」発言には驚いた
奪い取れる自信が有ったんだな……凄い野性的な表現だな……
彼はその生まれから有る想いを抱えていますが、それは結構序盤で察しが付くかと思います
ラストの解決方法はちょっと唐突で驚いた。気持ちの切り替えが早い。流石アベル。野生動物っぽい
色々吹っ切れたED後はもうデロ甘です。何かと大変な立場になってしまいましたが、彼なら大丈夫でしょう


・ニケ
基本的に穏やかで優しい。でも自分に対しては妙に卑屈な所が有るニケ
何か裏が有るんだろうなぁと分かりやすい彼ですが、思っていたよりハードだった
完璧な暗殺者となるべく育てられた彼は他者から向けられる温かさにとても不慣れ
正体を隠すために劣等生と言う皮を被り、他の生徒からも少し距離を取って生活していた
でもそこにランが現れて、躊躇いなく当然の様に向けられた優しさで完璧だった殻にひびが入っていく。その流れが丁寧で分かりやすく、より切なくなれた。怪我の治療シーンなんて特にそう
ランの父親を(そうと知らなかったとはいえ)殺してしまった事、学園に対しての裏切り者である事、嘘をつき続けている事に対しての罪悪感がどんどん大きくなっていくニケの心情を思うと泣きそうになる
彼自身がランの事を自分とは違う、綺麗なものとして大切にしたいからこそ終盤であの選択をしたと思うと泣くしかない
ED後でも一度踏みとどまってランから離れようとするところに、彼の罪悪感と、ランと自分は違うという意識の大きさが見える気がします
割と好みの分かれるルートかと思いますが、私的にはホームラン級の萌えを貰いました。最萌えです



・ラスティン
タラシで遊び人、でも実は真面目で良い奴…そんな典型、かつ王道パターン
共通ルート終盤で全く隠す気の無いスチルが出てきたのにはただ笑った。せめて個別冒頭に入れれば良かったのではw
持って生まれた天性の才、カリスマ性の大きさのお陰で兄を差し置いて期待されてしまった弟。兄に対する気まずさからニルヴァーナに逃げてきたけど、そのせいで状況は逆に悪化してしまう
とにかく王道なストーリー
兄との決着のつけ方は綺麗で、かつ納得のいくもので良かった。ED後、時間はかかるだろうけど関係改善されると思える形
一応タラシ枠ですが、ランとの関係はちゃんと手順を踏んでる良い奴
ラスティンの良い人感は他ルートでも万遍なく見られます。基本的にどのキャラの事も気にかけ、何かあればサポートしてくれる。ほんと良い奴
でもティファレトには分かりやすく対抗心燃やしてるのが年相応な感じで可愛らしい
中の人が本職声優ではないし、確かにちょっと拙いかな…?と言うのは感じますが、そう文句を言う程棒って訳ではない印象。キャラには合っていると思うし


・パシュ
本作の分かりやすい成長枠
ニルヴァーナに来てから行き詰ってしまって、成績もなかなか伸びない
その苛立ちから自分を心配してくれる目上の立場の人間に噛み付く描写も多め
途中で大きな失敗をし、心が折れかけて、でもそこからしっかり持ち直してくれる
戦闘経験も無く基本的に劣等生のランと似た様な立場になる為、一番「一緒に成長してくれる」感覚の強いルートでした
恋愛面に関してはもう若さが丸見えで見てるこっちが恥ずかしくなるレベル
お互いに不慣れであわあわしている。でも告白からのキスの流れは本当に良かった。やれば出来る子
彼も王族関係者ですが、将来のビジョンがちょっと意外な形で驚いた
でも落ち着いて考えると等身大の彼らしい


・ティファレト
唯一学生じゃない彼
死にたいだなんだの言ったり、彼に近づいた女性に不幸が降りかかるって言う設定にちゃんと納得のいく理由が有って良かった
序盤はランへの態度も素っ気ないですが、徐々に絆されていく様子が分かりやすい。声色なんてもう全然変わってる
告白シーンの緩やかな強引さは流石だった。本人も言っていたけれど、嫉妬深さが表れまくっていた
メフィストの出番が多いルートでもあり、彼がどういう存在なのかも分かります
上にも書きましたが、このルートが一番話のまとまりが綺麗だったと思います
途中、記憶喪失EDや実は別人オチになるのではないかと冷や冷やしましたが、無事回避してくれて本当に良かった
また、バッドもとても美しいものでした。悲恋の形としてとても好み


・ヴィルヘルム
大トリ枠の彼
小さい方の彼は、途中なんだかんだ有っても基本どのルートでも最終的に助けてくれるので、出番は少なくとも愛着が湧いてしまいました
なので魔剣の記憶の最後のスチルにはちょっとじんわり来てしまった
大きい方のヴィルヘルムはもうアベル以上に野性児感満載です
彼は自分が人間として過ごしていた時代の感覚そのままの言動をするので、ラン達の世代の感覚とは大きくずれてしまっている
それプラス、ラン以外の他者を信用しない彼の性格も相まって周囲との対立が絶えません
小さい方のヴィルヘルムの印象が強いランはもう殆ど保護者の様な感じに
リボンの騎士要素ルートでもある為、そこと絡めつつヴィルヘルムの意識が変わっていくのをサポートするお話
なので恋愛度は他と比べると控えめです。保護者としての目線でずっと見てしまった。
終盤ようやく恋愛っぽさが顔を出し、すぐ告白に行ってしまう
もう少しランとの恋愛的なやり取りが見たかったなぁ
オマケのSSでは盛大にデレていましたがw



攻略キャラではありませんが、何かと暗躍していたメフィスト
いくつかのルートでは結構真面目にイラッとさせられた彼
攻略したいとは全く思いませんが、彼を押し黙らせる………と言うか、完全に勝ってしまえるシーンが見たい…FDでそう言うのに期待したい…


王道のストーリーとしてとても楽しめました
サントラは出るのが決まっているし、この調子でVFBやFDも出してくれるといいなぁ
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