乙女ゲーやシチュCDの感想諸々
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
初代放送開始が2004年7月、最終回が12月27日
エグゾダス1話放送がその10年後の2015年1月、最終回が12月25日
丸11年分の思い入れで2クール目は息も絶え絶え状態で見ていましたが、あれだけの情報量を見事纏めて綺麗に着地してくれて、本当に今充足感が凄い
伏線の貼り方や描写の積み重ねの丁寧さに気づく度、毎度毎度天を仰ぐ気分だった
一番驚いたのは、4話での美三香のお母さんの「この辺の漁場はイマイチだ」という台詞がアザゼル型:ウォーカーの特性と繋がっていると分かった時かな。あんなちょっとの、無意味なものとして流してしまう様な台詞にもしっかり意味が有るんだから恐ろしい
最終回まで見た今ならもっと他にも色々気付けそうだし、少し落ち着いたら1話から見返そう
作画や演出も素晴らしくて、映画かな?と何度も錯覚した
初代放送時も設定だけは有っても作画的に描写が難しくて省いていた部分が、10年経った今あれだけのクオリティで公開されたら。そりゃあ当時からのファンとしては1話の段階で喜びのあまり泣くってもんです
そう言う細かい描写で一番印象に残っているのはやっぱりニーベルング接続のあの指の痕。これも設定だけは最初期から有ったものですが、話が進むとそれだけ色が濃くなって凹みも大きくなっていっていたのがまた重い。最高
最終回の纏め方も、ファフナーらしくてもうほんと好き
ファフナーは無印も、RoLも、HaEも、「眼前の問題は解決or回避したけれど根本の問題はそのままであり、大局に大きな変化は無く、けれど変化は確実に有りそれこそが希望」って言うラストだったので、今回もそれを崩さぬままの着地だったのがとても良い。これこそがファフナー!ってテレビの前で膝を叩いていた
そして『EXODUS』という言葉の意味を噛みしめてもいた
いつも以上に情報量の多い最終回だったけれど、何よりも精神ダメージが大きいのは島が海に沈んでいくあのシーンだったなぁ…あれが一番胸にくる……
以下キャラごとにザックリ纏めつつの感想です。長いです
まずは主人公のひとりの一騎
余命があと3年と触れられた時点でこちらの胃を抉ってくれた一騎
操のお陰で目が見える様になり、総士の帰還で精神が安定したとはいえ同級生の中では一番ふわふわしていた。残された時間で何をするか見付けられないままでいる理由が「いつも戦いばかりだったから」というのが、一騎のそれまでを考えると仕方が無いようにも思えて切ない
結果戦いの場に戻る事で生きる意味を見付け、本人は気持ちがスッキリしているのがまた一騎らしくも有るけれど、やっぱりカノンと同じ様に止めたい気持ちでいっぱいだった
9話で派遣組に合流したあの姿は神々しかった…(実際シャイニー☆していたし)
言動も、真矢に向けた表情の穏やかさに私は聖母らしさを感じていた。あれは完全に母性だった。その後のフィールド同化からの肩代わりは圧巻だったし、だからこそマッハで命を削っているのが分かって絶望感も同時に味わった
戦闘復帰後の「他人(主に総士)の指示を聞かず一人突撃する」スタイルや、若干空気の読めていない言動や、自分一人で戦うとでも言いたげな態度は少し懐かしかった。HaEでは操との対話がメインだったからちょっと忘れていたけど、そう言えば一騎はこういう子だった…
残り3年の命を更にゴリゴリ削りながら、途中「死ぬために戦う」状態に見えてしまって胃が痛くなったけれど、そこで真矢の言動で一騎の意識が変わったのはあの状況下では大きな希望だった
このまま人間の状態で生を全う出来るかな…という私の考えは裏切られたけれど、それでも一騎自身はしっかり納得した上であの道を選んだので、こちらとしても思いの外すんなりと受け入れられた。その後の戦闘での「還りな、お前たちがいるべき無へ」は完全に聖母のそれだった
ラスト、消えていく総士を(一瞬追いかけそうになったけど)ある程度穏やかに見送れた事に一騎の精神的成長を感じてホッとした。と思ったらその後母親役に収まっていて正直たまげた。より高いフィールドに行ったな!
あのあと段々自我が強くなってくるであろうnew総士と上手くやっていけるのか、若干不安でもある
あとはニンゲンヤメマシタ状態の一騎がどういう存在なのかは気になる。操や甲洋の様にクロッシング会話は出来なそうなのでどちらかと言えば人間寄りの珪素だと思うけど、成長(というか老化)はするのか、今後もファフナーに乗りつづけられる肉体なのかどうかとか、気になる
ふたり目の主人公の総士
劇場版を見ていない視聴者はまず彼が生きている事自体に驚いたと思うけど、その辺の説明を一切放棄して突き進むファフナーの脚本スタンス最高に好き
それはさておき、エグゾダスの総士は自分の感情を素直に表に出すシーンが多く、無印時代のツンツン不器用っぷりを思うと懐かしさとほっこり感でいっぱいだった。まぁ不器用さは健在だったけど
1話の皆城シチューで早速笑わせてくれた総士。まさかその総士が2クール目、派遣組ほぼ唯一のギャグ要員になるとは思わなかった……ありがとうテクニカル助言不器用珪素伯父さん……
無印時代はあまり表に出していなかった真矢への恋愛的好意も今回は割と分かりやすく描写されていて萌えましたが、同時に真矢にはそれが全く届いていないのも分かりやすくて、切なくて仕方が無かった
ただ総士は真矢と付き合いたいだとか、自分の恋愛感情が成就する事を願ってはいない様に見えたし、それに何より「真矢が弱さを見せたり八つ当たりをする家族以外の相手」というほぼ唯一無二の立場に満足していそうなので、そう言う意味で悲壮感は薄めだった
「いつも僕だけ彼女に泣かれる、不公平だと思わないか」や「分かっちゃいないさ」のシーンでの満更でもないあの表情、好き
ニヒト搭乗時の魔王モードには度肝を抜かれた。なるほど、君はそう言う方向性か…。色々抑圧されてきた環境にいたからこそ、あの変性意識なんだろうなぁ
フェストゥムの戦い方を見て、すぐに盗んだ上に更にその上を行く動きを取る戦闘シーンは圧巻だった。一騎の戦い方と対照的なのも良い
最終決戦は一人ドラゴンボール状態で少し笑ったけれど、自分の生存限界をハッキリ把握したからこそのフルパワーだったんだろうなと考えると、やっぱり切ない
それでも一騎同様、総士も自分の最期に納得して消えて行ったのは救いだった。あとはあの総士が「僕も怖い」とはっきり認めたのが良い
ジークフリードシステム後継者の存在に苦笑したり、仲間に指揮を預けるのは気分が良いと言ったり、エグゾでの総士はそれまで自分が背負っていたものを少しずつ下ろしていってたんだなぁ…。いつぞやの「何もかも背負う必要はない」「お前が言うな」なやり取りからしっかり繋がっている
ラストのあの子が名前そのまま「総士」だったのには正直驚いた。乙姫と織姫の様に別個体扱いじゃないんだ……まぁ「総史」とかの可能性もあるけれど
三人目の主人公、真矢
エグゾの情報が出始めた当初から同胞殺しの役割を背負ってしまっていると分かったけれど、今回の彼女の立場は流石に厳しすぎる
かつて一騎にとって平和な日常の象徴だった真矢が、1話の時点で戦いを日常にしていたのが何とも言い難い切なさが有った
真矢はとにかく、一騎がもう戦いに参加しなくて済むようにする為に自分の行動を選んでいるのが、1話の段階で分かるのが辛い。あの世代最後の現役パイロットとしてい続けたのもそうだし、派遣部隊に参加した理由もそう。だからこそ、9話でピンチに駆けつけたザインの姿は真矢にとっては絶望そのもので、救世主の登場に湧く人類軍との対比がより一層厳しかった
同胞殺しも最初は不可抗力と言うか、正当防衛であり、またファフナー搭乗時で相手も機体に乗っている状態だったからまだフォローと言うか、言い訳も出来たけれど、18話で生身の状態で人を殺してしまった時点で完全に後戻りできない所に来てしまった。真矢本人は覚悟を決めていたけれど、それでもやっぱり見ていて辛いものが有った
視聴者のヘイトを一身に集めるへスターとのやり取りは見ごたえが有った。へスターが真矢に特別な思いを抱く理由も納得だったし。真矢の「紛争調停者」という肩書は、最終回後の事を刺してるんだろうな…
最終決戦では直前の史彦の台詞を受けて、不殺を貫いた事にホッとした。島の子供が島で人を殺すのは見たくなかったし、史彦たちのスタンスがしっかり貫かれたという、大人が大人の責任を果たしたという意味でも良かった
最後、美羽から「守ってくれてありがとう」と言われた事で真矢が救われたと思いたい。美羽を抱きしめる事を一瞬躊躇っていたけれど、その罪悪感や負の意識に縛られたままでい続ける事は無いと思いたい
島に戻って以降、一騎とのやり取りが無かったのは少し残念
でも真矢の一騎への想いは、総士の真矢への想いとある意味似ていて、RoLの僚と祐未の様に「いつの間にかそう言うの通り越してた」という感情になっていたと思うので、この二人が恋愛的な意味でくっ付く未来は正直全く想像が出来ない。ただそれでも真矢の想いは少しは報われて欲しいし、その想いを一騎がしっかり認識する日がいつか来てほしい
いつの間にか立派なリーダーになっていた剣司と、そのサポート役の咲良
剣司は医者、咲良は教師。二人とも先生の立場になっていたのには少し驚きもしたけど、でもぴったりですね。新パイロットたちをまるで我が子の様に誇らしく紹介していた咲良が可愛い
剣司がジクフリ後継者って言うのは確か無印時代から有った設定なので、遂にか!と興奮しましたが、この時既に「その次の後継者候補は彗」と言うのが情報として有ったので、死亡フラグのマッハっぷりに震えてもいた
「全員無事生き残る」と言う剣司の戦闘方針は何よりも難しい道だけど、それでもそれを貫き続けた所が剣司らしい
トルーパー込みでの戦闘はなかなか新鮮で面白かった。途中剣司もパイロット復帰して、咲良と共にトルーパーを従える姿は圧巻だったけれどその分負担も凄いのでひたすら心配ばかりしていた
ただこの二人は何よりも結婚した事が嬉しい。散々早く結婚しろ!とか言っていましたが、まさか本当に作中でするとは思わなかったし、あんな素敵な結婚式シーンが有るなんてもっと想像もしていなかった。剣司にそれを決意させた切っ掛けが澄美さんの体調と言うのも有るし、島も大変な状況下だしで切なさが大きい結婚式だったけれど、それでもあの世代のパイロットの中からしっかりゴールインした子達が生まれたというのが何よりも嬉しい
また更に死亡フラグが追加された事に怯えもしましたが、結果的に二人とも無事生き残ってくれて本当にほっとした……。流石にそろそろパイロットとしては限界だと思うので、引退してゆっくりしてほしい。いつか子供も…って事を期待したい
当初は剣司・咲良と同じ様な立ち位置かと思っていたけれど、随分ハードな選択を迫られてしまったカノン
自分では何も選べなかった子が島にいる事を選び、そして自分の恋心を犠牲にし、島を守る事を選択したあの17話の流れには泣くしかない。無印でカノンが自爆キャンセルしたのも17話……泣くでしょ
カノンが自分の恋心を犠牲にしてでも島を守ろうとしたその想いの強さの理由は劇場版や、エグゾダスのそれまでの話で十二分に伝わる分、より説得力も強かった。エグゾダスでは一騎への好意がより分かりやすく描写されていた分、あの最期はやはり刺さるものが有る
その後頻繁に姿を見せたカノンだけど、我々カノンはあくまでミールが姿を借りただけの存在だというのも物悲しい
翔子と共に現れるシーンも多く、松来さんの事もあってより一層寂しかった。念願の羽佐間姉妹揃い踏みだったけれど、どうしても素直に喜べない部分が有る。結局羽佐間家の娘は二人とも一騎、そして島を守るためいなくなってしまったんだよなぁ…容子先生……
来るぞ来るぞと言われつつ遂に登場した甲洋。HaEでは台詞も無ければ肉体も無かったけれど今回は完全復活ですね
海の中で、翔子の機体の後継機であるアマテラスを救う。甲洋にとっても大きな意味が有った再登場の流れだよなぁ
そしてエインヘリアル化してない段階でフィアーが恐ろしく強くなっていたのにはいっそ笑った。一応普通にノートゥングモデルなんだけどな…なんだあれ……
もう完全に島の守り神ですね…安心感が凄い…。そして甲洋も一緒に成人式を迎えられたのが本当に嬉しい
パッと見一騎たちと同じ年ごろに成長している様に思えるけれど、実際のところどうなんだろうか。今後普通に年を重ねていくのか否か、気になる
甲洋同様いつ来るかと期待されていた操ですが、まさか再びすっぽんぽんで現れるとは思わなかったし、その次の1話丸々全裸のままで過ごすとは思わなかった。雪降るロシアの海で全裸はいけない
ボレアリオス空母が空を飛んでいたのにも笑った。空母ってそう言う意味じゃねーから!ただ大量のエウロス型が味方と言うのは頼もしすぎて震えた
HaEの来主操とは別の存在の様ですが、名前はそのままだし言動もほぼ同じ。無邪気で素直。彼と接する事で新たな側面が見えたキャラが数人いて、厳しい話が続いていた終盤は有り難い癒しの存在だった。特に「空が綺麗って思った事ある?」と聞かれただけでブチ切れたウォーカーさんには笑わせてもらった
カノンのドライツェンを引き継ぐ時に容子先生に対して「大切に使うね」としっかり伝えていたのも良い。操は普段は一人称:俺、二人称:きみだけど、この時は僕、あなたと言っていたのが妙に印象に残っている。何か意味が有る演出だったのかな…
結局美羽ちゃんとの「誰も痛くて苦しくなくなったら食べて良いよ」と言う約束はどうなったんだろうか。美羽ちゃんの提示した条件がかぐや姫並に無理ゲーなので、取り敢えず保留って感じかな…?それでも操本人はあまり気にせず、のんびりと島で暮らしていそう
芹と広登の関係は無印時代から見守ってきた分、見ていて辛いものが有った
本編ではサラッとしか触れられなかったけれど、芹はHaE後勉強に没頭し、周りの輪から抜けて一人で過ごす事が多くなっていた。そこで彼女を輪の中にそっと引っ張っていってあげるのが広登…と言う関係性だったらしい
広登本人がしっかり否定していたので恋人関係ではなかったと思うけれど、でもお互い特別な相手だったのは確かだろうし、この二人も僚・祐未同様、いつの間にかそう言うの通り越してたという関係だったんだろうなぁ…
広登が派遣組に参加した結果、芹はまた孤立しがちな立場になった所であの同化現象での隔離だったのが、彼女の精神を更に追い詰めただろうし、そこから織姫へのある種の依存に繋がったんだろうなと思うと居たたまれない
広登はやっぱり無印時代からの成長率が大きいキャラだっただけに、14話のあのラストには呆然としたし、畳み掛ける様なEDの演出には素直に泣いたし、その後のクーラーボックス描写には胃を抉られた
最期の言葉が芹に向けたものだったというのがまた悲しい。それでも彼の魂はゴルディアス結晶を通して島に帰れたので、そこはやっぱり救いであり希望だった
芹は島を出れば同化現象も治る、と言われ続けたけれど、結局それを選ぶことなんて到底出来ない最後だったのが彼女の置かれた立場を思うと何とも言い難いものがある。広登の死を空白の三日間でどう受け止めたのか、どこかで見てみたい
アルタイルミールと共に眠ったという事は、いつか目覚める日が有ると期待したい
西尾姉弟はおばあちゃんの言う通り対照的に育ちましたね
暉はやっぱりずっと失語症で喋れないでいた分、精神的成長が他の同級生より遅れてる印象が有ります。空気が読めず地雷を踏んでいく会話スタイルは無印時代の里奈と通じるのでただの血筋っぽいけど、それでもやはり数歩遅れてるよなと。仕方ない部分ではありますが
派遣を希望したのも広登の様に確固たる目的が有った訳ではなく、真矢が行くからと言うある意味下心からの事だったし
そんな暉が現実を、世界を見て変わっていく様は酷く重く、けれどとても良いお話の流れだった
9話で「島以外で死にたくない」と言った彼がちゃんと島に帰れた事にはホッとしたし、そしてその島(のすぐ傍)で逝ってしまった事にはシナリオの積み重ねの重さの前に膝から崩れる気分だった
それでも総士同様本人は満足していたのが、しっかり生き抜いたと分かる描写で良い
里奈は既にしっかり成長しきっていた分、本人の事より周りの、特に彗のフォロー描写が目立っていたのが彼女の姉としての性質の強さを感じた
HaEではほんの少し、匂わす程度の演出だった剣司への恋心がはっきりと描写されていたのには少し驚いた。けれどそこで変に揉め事を起こす事も無く、きちんと先輩の門出を見守った里奈の逞しさが好き。彗の両親に対してもハッキリと物を言っていたのも里奈らしい
結局この世代で無事に戦い抜いた唯一の存在になってしまったんですよね……そこを考えるとやっぱり切ない。里奈は将来の選択も特に見えていなかったけれど、今後はどうするんだろうか。剣司・咲良の様に先生ポジションになるのかな
新世代パイロットの3人
まずジークフリードシステムの後継者として、総士の跡を継ぐ役割だった彗
彼は何よりも家族関係ですね。L計画参加パイロットの弟と言う情報が出た時点で重い話になるとは思っていましたが、正直想像以上だった
彗の異常なまでの自己犠牲精神の強さも相まって、中盤まで彼ら家族の描写を見るのはなかなか辛かった
L計画参加メンバーは当然遺体も遺品のひとつも島に帰れず、唯一の情報が僚のあの音声メッセージだった訳で。そんな形で我が子を失った親の苦しみを思うと彗の母親があの計画に取りつかれるのも理解出来てしまう。賛同メンバーが全員L計画パイロットの親だったのも、細かくて丁寧な演出だった
里奈と彗の言葉を受けて両親が気持ちを切り替えた流れは本当に良かった。甲洋の親とは違い、元々は良い関係を築けていた家族だったのでしっかり元の形に戻れたのにはホッとしたし、彼らが再び我が子を失う事にもならず良かった
戦闘でも大きな役割を担い、その分負担も大きかっただろうにしっかり全うしてくれた。そして武器使い捨てには驚いた。あれ以降投げ捨て戦闘はしなくなったけど、メカニックに怒られたんだろうか…
将来はやっぱりジークフリードシステムを継ぐのかな…剣司の戦闘方針を引き継いだ上で総士並みの力量を発揮するとなると、物凄い安心感のあるリーダーになりそう
彗の里奈への恋心が大分クローズアップされてたけれど、冷静に考えてみると5歳も年上の女子にあれだけしっかりアピールしていたのは凄い。当の本人は気付いてなかったけど。とは言え流石に最終回後は何かしら気付くだろうし、そう言う意味でも期待したい
彗とは対照的にいい家庭環境だった美三香と零央
パイロット任命直後のそれぞれの親の態度には泣かせて頂いた。あれはずるい
更に美三香がああなってしまってからのお母さんの態度は素晴らしかった。あんな状態になったのに取り乱さず受け入れて、しかも「偉いね」と声をかけてもあげてる。あんな事そう出来ない…かーちゃんは強い…
ゴウバイン継承者でもあった美三香は当初から死亡フラグが心配されていたし、あんな球体にもなってしまったけれど、それでも最後にはしっかり戻って来てくれてほっとした。零央との関係も淡い恋心、と言った感じで可愛らしい。自宅でSDP発動した時の足パタパタシーンの可愛らしさと言ったら…
最初から最後まで男らしく、ブレなかった零央はまさにサムライ……美三香への好意もストレートだし、戦闘も躊躇いが無く強い。「剣で負けた」と根に持っていたところも良い
美三香の同化現象が目にも出てしまった時や、彼女がああなってしまった時も取り乱さず、受け入れ、しっかりサポート出来る精神的な強さが凄い。とても14歳とは思えない。美三香のお母さんのお墨付きも貰ったし、将来が楽しみ…背も伸びるだろうし
ハワイの作戦に参加した人類軍面子は全く違う二つの方向に進んだ……と思っていましたが、結果としての着地点は同じだったのが何とも物悲しい
ナレイン将軍に拾われペルセウス中隊となった面々は辛い状況でも諦めず、戦い続け、竜宮島陣営とも仲間と言える関係になっていたからこそそれぞれの最期はやっぱり切ないものが有る
特にミツヒロはなぁ…記憶も体も何もかも作り物でしたよ、と知ってしまった彼の絶望を思うと。心が消えつつも「真矢だけは憎めない」と言った彼の本心が辛い
最後、唯一生き残った訳ですが、あんな状態で旧第3アルヴィスのゴルディアス結晶と共に宇宙に放置され、一体どうするんだろう…。今後何か出来るのかな…HaEの操の様に何かしらの希望を抱いているならまだしも、割とそのまま投げ出されてしまった感じなので心配だ
モーガン兄弟…と言うかビリーもまた可哀そうと言うかなんと言うか……。正直ダスティンを好意的に見れなかったので、「兄さんは正しい人だった」と言う彼の言葉に苦い顔になりましたが、そうは言っても肉親だしなぁ…。結局突き詰めてしまうと、ビリーは軍人には向かない子だったんだろうな…。銃を下す事無く真矢を撃とうとしたのは彼の最後の意地にも見えたし、同時に彼の弱さを表している様に思えて悲しい。真矢を受け入れる精神的強さも無くなってしまってたんだろうし、もう自分もいなくなってしまいたい気持ちでいっぱいだったんだろうなぁ…
「ハワイで心が壊れた女」と表現されたキースはなかなかに圧巻。彼女の突き抜けた言動は逆に気持ちよささえ感じて見ていて少し面白くもあった
ナレイン将軍は本当に立派な人だった…。言動が宗教染みていたり、織姫に対して指ワキワキしてる描写が何とも妙だったのもあって正直疑っている部分も有ったのが大変申し訳ない
最終決戦前、自分の子供ほどの年齢の剣司の指揮下に素直に入り、他のパイロットたちと同等に扱ってくれと言える度量の大きさよ…
最高のエスペラントだったエメリーと美羽
将軍同様疑いを向けていたエメリーにも本当に謝りたい気持ちでいっぱいだ……あと彼女の弟にも。ウォーカー=弟説も一時信じていた……本当に申し訳ない……
弓子がアショーカミールに生かされた状態だ、と言う事を知った後も、エメリーの存在も同じ様なものだと全く考え付いていなかったので、最終回でああやって告げられて正直とても驚いた
つまりエメリーの弟は彼女と同等、或いはそれ以上に力のあるエスペラントで、故郷で襲われた時姉の無事を祈り、その対価として自分を同化させた……と言う事で良いのかな……なんという…
エメリーも、彼女の弟も、モブエスペラントも。みんな我が身を呈し過ぎだ…あの純粋さ、恐ろしさの無さは本当に凄い…
美羽と弓子に関しては特典ドラマCDで更に詳しく触れられていますね。あれは皆ちゃんと聞くべき。私は道生出てきた瞬間泣いた
母親も親友も失ってしまった美羽だけど、あの後真矢と合流する頃には既に落ち着いているので、この先への不安が生まれなくて安心した。エメリーが「また沢山お話しようね」と言っていたし、どういう形にせよその言葉が叶うんだろうなぁ
島と一緒に沈んだアルタイルミールと対等に話が出来るほど美羽が成長するのは何年後の事なんだろう……そしてその頃new総士はいくつになっているのか…
最初期からそうですが、ファフナーは大人が大人の役割をしっかり果たしているのが良い。史彦を筆頭に皆しっかり自分の仕事を果たし、子供たちのサポートをしている
特に史彦の「ファフナーパイロットに人を殺す事を命じない」と言うスタンスが最後まで守り通された事にホッとした
パイロットたちも同化現象で苦しみましたが、大人たちも核の後遺症で苦しんでいるのがまた見ていてしんどかった。特に澄美さんはなぁ……最期、しっかり娘夫婦を送った後の言葉が6年前に戦死した夫に向けたものと言うのがもう…
死亡フラグブレイカーであり続けた溝口さんも最後までブレなかった。画面に映っているだけで安心感が凄い……でもあのコート着て出てきた時はちょっと笑った…
千鶴さんがいつの間にか「史彦さん」呼びになっていた事には心底驚いたけど、でもこの二人の再婚はあまり望みにくいものがある…今とそう変わらぬまま、付かず離れずの関係がしっくりくる………
織姫が最後の最後で見た目相応の子供らしい感情を出した事にはほっとした。そしてこの流れは、最後の最後で恐怖を表に出して泣いた乙姫と同じなんだな…と気付いてしまって、少し泣いた
皆城家の兄妹はまたしても最終回で消えてしまうんだな……。でも織姫もまた新たに生まれ、そして再び芹や成長した美羽、new総士と会話する日が来ると分かっているので、切ないけれどきちんと希望のあるラストだった
最後島が沈んでしまうのはやっぱり衝撃だったし、ああやって映像で表現されると酷く刺さるものが有る
キャラクター同様、島(の風景)に対しても11年分の思い入れが有ったんだな…と改めて認識した
今後ファフナーと言う作品はどう展開していくんだろうなぁ…
色々続きが気になる所ではあるけれど、でも今は続編よりもエグゾダス本編中の穴埋め描写の方が欲しいかな…無印時代のあの電話ドラマCDの様に…。特に派遣組帰還後のあの空白の3日間、それぞれどんなやり取りをしていたのか、物凄く知りたい
11年追い続けた作品がこんなに綺麗に、そしてファフナーらしくひとつの終わりを迎えられた事が本当に嬉しいです
スタッフのみなさん、この一年本当にありがとうございました
PR
この記事にコメントする
プロフィール
HN:
木下あんこ
性別:
女性
最新記事
(11/06)
(07/02)
(05/03)
(04/10)
(02/05)