士業エドテンセイ.com 隠れ蓑 ワンドオブフォーチュンR2FD 感想 忍者ブログ
乙女ゲーやシチュCDの感想諸々
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シリーズ全てvitaに揃って本当に良かった


感想、とは言ってもシステム・シナリオ共にベタ移植なんですが、取り敢えずひとつだけ不満点を上げると、CGコメントで履歴表示が出来ないのが地味に困る
いつもスクショ撮るときは枚数節約も兼ねて履歴画面でやってたんですが、今作は何故か履歴が見れないので普通の画面で撮るしかない
履歴は3枠分表示されるので、CGコメント分のスクショが単純に3倍になる。地味に困る。整理が大変だ…

シリーズファンに向けた最高の贈り物、と言う、公式が銘打つにはなかなか大胆な文句でしたが、実際その通りの内容なのでやっぱり充足感が凄い
PSP版をプレイしたのは6年も前で流石に細かい所は色々忘れていたので、そう言えばこんなシーン有ったなぁ~などと懐かしみながらプレイしました
あなたとの物語2での各攻略キャラとのやり取りはやはり良いですね
「結婚するんだから両親や家族に挨拶もして、あれとこれとそれを準備しなきゃね」と言う、ある意味とても現実的な話を乙女ゲーで見れるのは貴重で好きです
相手の家族との関係や、お互いの抱えた精神的な問題も二人で乗り越えた上で結婚を迎える
キャラ毎に越えるべきハードルの高さにはちょっと違いが有りますが、二人でしっかり歩んでいく様が丁寧に描かれていて好き
特にラギルートの話が好きです。PSP版でもそうでしたが、今回もボロボロに泣いてしまった
故郷でのラギの立場の変化、じっちゃばっちゃの温かさ、母親とのやり取りとそれを必死に繋ぐルル、そしてそっと手を貸してくれる父親。泣かないのは無理だったし、むしろ先の展開を知っているからこそ、早い段階で泣いてしまった。じっちゃばっちゃの温かさの時点でもう無理だった
2本編ラストで3年も放置していた事にはびっくりしましたが、そこへのフォローがちゃんと有るのも良い。そこで意地を張るというか、しっかり線引きをしておきたいというのもラギらしいですし、ノエルやエスト、双子先生にこっぴどく叱られてるのも良い。恋愛感情とか抜きにして、ルルが周りに大事に思われているのが分かって好き
ラギがユリウス・ノエルに対して350年前の世界で自分が引き起こしてしまった被害の事をきちんと話している事にもラギの真面目で義理堅い性格を感じる。それを受けた二人の返答もやっぱり良いですね。みんな、3年分の成長を迎えてしっかり前に向かって歩いているのが分かってほっとするし、彼らの友達としての結びつきの強さも感じられるし
各トロフィーのタイトルと説明も素敵なので、ぜひ全部見てほしい。

後は限定版特典ドラマCDの内容が非常に良かったです
「過去のかけらと、未来のかけら」と言うサブタイトルを見てシリーズファンはピンとくると思いますが、かけらとはメモリスの事です。ソロ・モーンのお店でルルを含めたメインキャラと、ペルーが交わしたやり取りがメモリスになり、それをソロが追っていく、そんな内容です
350年間【頑張って】生きてきたソロが、ちょっとだけ早くお店に着いてしまって、そこでルル達の様子をひとつずつ確認していく。正直それだけでもなかなか涙腺に厳しかったんですが、やり取りを聞いたソロとペルーのリアクションがまたズルい。じわじわ泣けてくる
ここではルルと出会う前の攻略対象達の様子も見られて、そこはなかなか新鮮でした。あんまり変わらないキャラもいますが、魔法に不慣れで必死に足掻いているビラール・ミルスクレアに飽きてそろそろ離れようかと思ってた殺伐アルバロは本編で見る姿とはまた違う面白さが有りました
ペルーの相手を見る目の鋭さと言うか、正しさが分かったのも良かったです
彼なりに気遣ったり、心配したり、或いは警戒したり。積極的に喋るキャラではないけれど、内心では色々考えながら【まだソロを知らない】彼らを見ていたのが切ない
でもルルにマカロンを口に押し付けられていたのは笑ってしまった。やめて差し上げて
最後、ルル達と再会するソロの様子まで見られて本当に感無量だった。泣いてしまう
何となく、このCDの内容を考えると、ワンドのシリーズとしての展開はこれで終わりなのかなぁと正直感じた。2本編共通HappyED後のソロとの再会、と言う唯一の描写の穴を埋めてきた訳だし。何よりそうなっても納得のいくお話だったので、今後移植や諸々が無くても個人的には受け入れられる気がする

Switchへの移行時期と言う微妙なタイミングにも拘らず、きちんと全シリーズvita移植を完遂して頂けて本当に有り難い
正直、オトメイト看板タイトルレベルの売り上げではない作品をここまできちんと扱うというのはなかなか大変な事だったと思いますし
8年以上追いかけてきた作品がちゃんとした着地を迎えられた事、嬉しく思います

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