士業エドテンセイ.com 隠れ蓑 シチュエーションCD感想 まとめ5 忍者ブログ
乙女ゲーやシチュCDの感想諸々
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・きみと、はじめて。 ※18推
・キョウダイの恋愛事情2 ※18推
・Love Tranquilizer3 ※18推
・大正浪漫6


以下ネタバレ



拍手[3回]






※18歳以上推奨作品
【きみと、はじめて。   (シナリオ:いりのたまこ 出演:寺竹順)】
カップルの初めてをとにかく丁寧に描いた作品
初めてのお泊りにお互いソワソワしているところから始まりますが、もう本当に描写が丁寧過ぎる。そこは別にカットしても良いのでは?と言う所もしっかり描写している
それは最中のシーンでも同じで、と言うかより一層丁寧に描かれます。お陰で正直物凄く疲れた。聞いていてここまで疲弊したのは初めてです…それだけ丁寧にじれったい。初めて同士のカップルのやり取りとして可愛らしいですが、途中早く事を進めてほしくてたまらなかったですね…
でも彼女を最大限気遣ってる様が分かるのも、時々つい暴走し始めちゃうのも年相応、かつ初心者らしくて良かったです。なんとなく、彼女の方が全体的に落ち着いていた印象が有ります。最後のトラックでちょっと落ち込みかけた彼にキスをしていたのがとても印象に残ってる
「カップルの初めて」と言うタイトルそのままの内容で、特別な事は何も有りません。でも何度も言いますがとにかく丁寧に作られている作品でした


※18歳以上推奨作品
【キョウダイの恋愛事情 02.月島澪   (シナリオ:落合海 出演:テトラポット登)】
実弟であり、彼自身は何年も前にとっくに覚悟完了しています。自分の想いがアブノーマルである事も、家族を含めた他者には絶対に言えない事も全て受け入れた状態です。その上で、姉を手に入れる為にずっと前から色々と計画して動いています。優等生でいるのも結局はその為だし、最終的に姉を手に入れたタイミングすら計画通りだったらしい。凄い
社会人の姉は大分抜けているというか、掃除以外の家事全般が出来なかったり朝も起きるのに一苦労だったり、何かと弟に世話を焼かれています。あと少し流されやすい性格な模様。ただある程度は持って生まれた性質だろうし、特に明言はされていないけれど弟の台詞や態度から察するに、自分に依存させるために何年も前から姉がそうなる様にゆっくりと仕向けてきた様に思えます。「俺がいないと何にも出来ないんだから」と茶化している声の甘い事
何もかも受け止めた状態な為、変に病んだり自棄になったりはしません。自分の計画の為に落ち着いて行動していますが、不思議と腹黒さは感じない良い塩梅でした
姉は関係を持つ事より、一線を越えて自分の気持ちを認めて後戻り出来なくなるのが怖いという感情が強かったようで、それすらも彼はしっかり把握して、一応は逃げ道を用意してくれてます。ただそうは言いつつも姉の自分への感情を認めさせるような事を言っていて、かつそれをズルい事していると自覚しているのが良かったです
一線を越えた時、「夢を見てるみたいだ」と少し涙声で言ったり、姉が過去に男性と付き合っていた事に対して嫉妬していたと吐露したり、そう言った切なさもしっかりと有りました
ステラ特典では姉のメシマズっぷりが炸裂していて笑った。でも姉がそうなった原因の一旦は彼にあるから仕方がない。不安しか感じないお粥に狼狽えたり、こんな時じゃないと出来ないと言って甘えているのが大層可愛らしかったです
本編・特典共に十二分な萌えを得られました。正直とても気に入った。そして彼の計画がいつから本格スタートしたのか、そして具体的には何をしてきたのか教えてほしい


※18歳以上推奨作品
【Love Tranquilizer ~キミだけが知っている~ Pt.3 宝梅一秀   (シナリオ:真野ゆかり 出演:鷹取玲)】
Tranquilizer=精神安定剤。と言う事で、お互い仕事の愚痴を言いつつ飲んでいたらつい一線を越えてしまったけれど、色んな意味でなかなか良かったから今後も続けちゃう?と言うところから始まります。前置きとしてしっかり仕事中の描写も入ってくるので、先輩後輩として彼らがどう付き合っていたのかもちゃんと見えるし、そりゃあお互い愚痴も言いたくなるよね…と言う流れだったのでそう言った関係になる事にもあまり違和感は有りませんでした
一線を越えてから自分たちの関係に対して冷静に認識し合って、色々ルールを定めて付き合いを始めます。そのルールのひとつに「どちらかに恋人が出来たらスッパリ関係を切る」と言うのも有ったため、彼にお見合いの話が出たタイミングで一度別れる事になりますが、この時のやり取りが双方の複雑な心境を感じて良かったです。彼女の方はなんて事無い風を装う事に必死だろうし、宝梅さんはそうやってあっさり自分から離れていった彼女の姿に傷付くし未練も有る。お互いプライドも高そうだし、追いすがる事が出来ないんだろうなぁ。その後ちゃんと復縁しますが、この時しっかり心情を口にし合っているのが、対等な関係を築けている感じで良い
ただ元々ちょっと面倒くさい所が有るっぽい宝梅さん。最後のトラックのやり取りには若干笑ったし、ステラ特典でも同じような態度でまた笑った
一部BGMが妙に軽いと言うか剽軽と言うか無駄に朗らかな感じでシナリオに合っていなかったのが残念です。音量も少し大きめなのもあって、大分気が散ってしまいました


【大正浪漫 ~禁断の恋~  Vol.6 詩人の彼   (シナリオ:上月はじめ 出演:石川界人)】
一作目同様全体的に落ち着いた雰囲気でシリアス。そして王道なため話の展開も読めてしまいますが、それでもしっかり萌えもるし安心して聞いていられます
書店に入りにくそうにしていた主人公に声をかけたのが出会いだったり、その時点で次の会う約束もちゃんと取っているのがなかなかちゃっかりしていて好き。でも別に軟派と言う訳ではなく、しきちんと相手の事を考えつつ距離を縮めていきます
主人公の身分が分かってからの流れは先が読めてもしまうけれど、お互いの葛藤がきちんと描かれているので満足。中の人の演技も手伝ってちょっと泣きそうになった
初めて二人で行った海にもう一度行き、心中を選択する姿は美しい。初夏から冬へと季節が変わっているのも積み重ねを感じて好き。悲恋エンドはここで終りますが、幸福エンドはその続きから。結局死に損なった二人ですが、その理由が「相手の才能をここで終わらせたくない」だったのがお互いの才能を尊重し、対等な立場でいたのが分かって良いですね。繋がりが恋愛感情だけだったら多分このまま二人とも死んでしまっていただろうし
一作目と比較すると控えめではありますが少々艶っぽいシーンも有り。お互い名前も立場も何もかも捨てての再スタートエンドになりますが、陰鬱とした空気は一切無く明るく纏まってくれます
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